あの女の子は、な組の...【stpr】

14＊ ページ16

Aside


『ﾁｯ...ったく...』


最悪。超危険ウィルスが発動してしまった。



恐らくこのウィルスはモノホン。駆除しないと四宮グループに侵入しかけてるから、
な組と四宮グループ、両方の情報がダダ漏れだ。


こういう時こそ、冷静に。慌てるな。



仮に四宮グループの情報が出ても、すぐに出回ったところに同じウィルスを送ってあげる。



ま、アイツ...父親には怒られるだろうけど。


父親、怒るとマジめんどい。




さーて、残り2時間...



『...！』



1時間に減っている。...成程。

2時間あると見せかけ、相手の気を緩める作戦か。



黒組、中々やるじゃん...w




いいよ、遊んであげる...。






『...超危険ウィルスが発動した。直ぐにこれを駆除する。
全員立ち位置に付けッ！』



私はな組に向かって叫んだ。


な組達は、頭は悪くない。直ぐに状況を理解して立ち位置に付いた。





✂ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー✂




『...っし。』


バリアを1つ、破壊する。

これは結構主要体だったから、嬉しい。




莉「ね、ねぇ、なんでそんなに出来るの？？」



莉犬だっけ。話しかけてきた。




『...さぁ...。』




なんで出来るんだろうね。私が四宮グループだったからかな。



四宮グループじゃ無かったら、出来なかったよね。

四宮グループじゃ無かったら、普通に高校に行けて、大学も行けて普通の女性に育ってたかもね...。




皆と仲良くて、裏表がない純粋な人に...。


今はどうかな。強くて、口悪くて、ハッキングもできる。全然普通じゃない。







・






・









私...ううん、"僕"さ、普通になりたかった...。









悪人を殺すのは楽しい。けど、その夜家に帰って父親に報告して、ベッドに潜り込むと泣きたくなる。

『嗚呼、人を殺めてしまったな...』



って。





私って、はっきり言うと殺し屋向いてない。

15＊→←13＊

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す