お礼して ページ4
安『ほい、とうちゃーく』
「ん！ありがと…、うわ、」
部屋の前に着いたと同時に、
安田の背中から飛び降りると、案の定バランスを崩して尻もち。
安『あほ！それしたら、ここまで乗せた意味ないやろ！ほら』
「ごめんなさい、」
再度支えられて立ち上がる。
安『そんなに俺のこと嫌い？』
「あ、いやそうじゃなくて…」
安『じゃあなに』
「弱ってるとこ…、見せたくない」
そうボソッと言うと、盛大なため息。
「なっ、なによ…」
安『あんなぁ、そういうとこ！』
「そっ…？」
ふにっと頬を両手で包んで、目を合わせられる。
安『こういう時に弱み見せんの』
「え！」
安『そら普段気高い人が不意に転けたら、ギャップ感じるけど、それとこれとは話別。
実際A、怪我しとるし』
「…」
安『こういう時に、弱み見せて人頼んの』
「んー、」
安『分かりましたかー？笑』
「むうぅ、ゃめてよ…笑」
笑いながらほっぺをグリグリされて、
私もそれにつられて笑う。
安『ほら、じゃあはよ休み』
「あっ、安田！」
安『うん？』
「…いいや、 何でもない」
安『ええよ、なに？』
「…仕事。続けれるかなって」
安『横ちょか…。辞めろとは言われてないんやろ？』
「うん、」
安『Aはうちに必要な人材やし、簡単には切らんやろ。大丈夫。
俺もまた話してみるし』
「…分かった。あと、」
安『あと？』
「…やっぱり気が済まない、何かお礼させて」
安『わがままやなぁ笑 何してくれんの？』
「なに…、したらいい？笑」
安『ふっ、何じゃそれ笑
そうやなぁ、Aになにが出来る？』
そう言って私に近付いて、耳に髪をかける。
「割と何でも出来るはず。あ、でも例えば宝くじ当てろとかは無理よ？常識の範囲内で…」
安『癒やすことは？』
「歌う？あ、もしかしてマッサージとか？安田はどうしたら癒やされる…」
少し逸した視線を戻すと、すぐ目の前に安田の顔があって。
.
.
.
.
そう認識したと同時に、
片手で抱きしめられ、唇が重なった。
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神山安葉 - 最初だけ読んでて見ないうちに終わってたんで最終回だけ見たけど、やっぱ安田とくっつくんですね( *´艸｀) (2018年9月15日 9時) (
レス) id: 815f9208e3 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - クララさん» コメントありがとうございます！更新滞りがちですが、どうぞよろしくお願いします！ (2018年8月5日 7時) (レス) id: c396e97270 (このIDを非表示/違反報告)
クララ - 続きが気になります〜♪ (2018年8月1日 15時) (レス) id: d58e788cbe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく
| 作成日時：2018年7月23日 21時
