深い闇 ページ30
「ん、」
目が覚めると真っ白な天井、鼻を掠める消毒液の匂い
ここは…？
ｶﾞﾗｯ
.
.
丸『あ、目覚めた？』
「丸山さ…」
丸『あぁ、ダメダメ。まだ起きたらあかんよ』
丸山さんは白衣に、聴診器を首から下げてる。
辺りを見渡して、どうやら病院らしい。
「お医者さんだったんですか？」
丸『ふふ、意外？』
「…ちょっと、？笑」
丸『素直でよろしい笑
もう大丈夫？どっか苦しくない？』
「はい、大丈夫です」
丸『びっくりしたなぁ、急に苦しくなって。僕があの場におって良かった』
「私なにか病気ですか？」
丸『ううん、軽い貧血。ストレスでも…、って深くは聞かんとこか？(ﾆｺｯ』
ストレス。
多分そうやと思う。でもまさか、ここまでとは…。
.
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.
「…はぁ、」
丸『大丈夫？いや、大丈夫じゃないから苦しいんか』
「……」
丸『僕は部外者やから、あんまり口は出したくないけど。自分を大切にね。
この世にAちゃんは、君1人やから』
「…はい」
丸『僕今日当直でなー、あの喫茶店の常連なんやけど、夜食を買おうと思って』
「……」
丸『…Aちゃん1人で帰れる？誰か呼ぶ』
.
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.
.
村『んで、何で俺？』
「…車持ってるから」
ヒナちゃんに連絡して、家まで。
村『びっくりしたわ、病院から連絡って。ほんま大丈夫なんか？』
「多分」
村『…そんなけ辛いならヤメたらどうや？俺には、お前が幸せそうに見えん』
そんな言葉をぼんやりと聞きながら、
窓の外を見た。
「ヒナちゃん」
村『ん？』
.
.
.
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「幸せって、なにかな」
村『……』
ヒナは、結局その質問には答えなかった。
私が逆にそれを聞かれても、
多分答えれんと思う。
あの日のように、深い海の底に行ったみたい。
.
.
.
.
.
「ありがとう、送ってくれて」
村『いいえー』
車から降りようとすると、
村『A』
「ん？」
村『お前、もう大倉とは会うな』
.
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いちごみるく(プロフ) - りちゅ汰さん» 作品を読んで下さって、本当にありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいですっ。続編出来ましたので、またよろしくお願いします。 (2018年4月26日 17時) (
レス) id: c396e97270 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - Gなさん» いえいえ、こちらこそです。 (2018年4月26日 17時) (レス) id: c396e97270 (このIDを非表示/違反報告)
りちゅ汰(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいましたヽ(・∀・)ノ 続編お待ちしてます(-∀-｀ﾆｶｯ (2018年4月26日 2時) (レス) id: 6f1629149b (このIDを非表示/違反報告)
Gな(プロフ) - ありがとうございます。 (2018年4月16日 21時) (レス) id: a5ab956501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく
| 作成日時：2018年4月11日 12時
