緊急事態 ページ29
雪奈への恋愛感情はほぼない。
それならA1筋にすればいいのに。
雪『今日デート行かん？』
倉『…そうやな、最近行けてないし(ﾆｺｯ』
そう出来ん俺は、つくづく最低やと思う。
街で目につくんは、Aが好きそうなもん、
Aに似合いそうなもん。
今だってほら、
雪奈とのデートやのに、Aと来たい店に来た。
でもまさか、
雪『Aっ！』
「え？あ、雪奈(ﾆｺｯ
あ、っと…、雪奈の彼氏さん…？ですよね」
ほんまにAがおるとは思わんかった。
.
.
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雪奈に淡々と嘘を並べてくAに、
Aにも後戻りする気がないのを改めて確認した。
それなら俺も、徹底的にやるまで。
しばらくは楽しく話しとったんやけど、
ある1点でAの顔が曇り始めた。
何かあったか…？
息も少し荒い気がする、これ…。
立ち上がって声をかけようとすると、
『Aちゃん！』
.
.
.
.
.
その声に振り返ったら、
倉『お前…っ、』
店の入り口から、
この前俺の携帯に送られてきた、Aと腕組んどった男が。
何でこいつが…。
「丸…山、さん、？」
丸『どっか苦しいとこある？痛いとこは？』
丸山さんの問いかけに、
目に涙を溜めて胸元を押さえ続けるA。
丸『胸？胸が苦しいん？ちょっと移動しよか、』
「うん、」
こんな辛そうなA見たん初めてや。
Aが力を入れて、立ち上がろうとしたら
ｸﾞﾗｯ
倉『あっ…』
丸『っと…、。危ない、』
倒れそうになったんを、丸山さんが抱きとめた。
丸『…よし、ちょっとごめんな？よいしょっ』
軽々とAを抱き上げて、どこかに行こうとするそいつ。
倉『あのっ！』
丸『何ですか、急いでるんですけど』
よく見たら、Aは気を失っとって。
この人は一体、なにもんなん？
こんな奴にA任せていいん？でも俺は…。
丸 『僕は医者です。急ぐので、失礼します』
少し怒ったような目。
でもその中には、少しの軽蔑と優越感がある。
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ｶﾗﾝｶﾗﾝ...
…俺はなんも出来んかった。
.
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いちごみるく(プロフ) - りちゅ汰さん» 作品を読んで下さって、本当にありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいですっ。続編出来ましたので、またよろしくお願いします。 (2018年4月26日 17時) (
レス) id: c396e97270 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく(プロフ) - Gなさん» いえいえ、こちらこそです。 (2018年4月26日 17時) (レス) id: c396e97270 (このIDを非表示/違反報告)
りちゅ汰(プロフ) - とても面白くて一気に読んでしまいましたヽ(・∀・)ノ 続編お待ちしてます(-∀-｀ﾆｶｯ (2018年4月26日 2時) (レス) id: 6f1629149b (このIDを非表示/違反報告)
Gな(プロフ) - ありがとうございます。 (2018年4月16日 21時) (レス) id: a5ab956501 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いちごみるく
| 作成日時：2018年4月11日 12時
