紅葉が40枚 ページ42
NOside
瞳子｢吹雪士郎君は？どこにいるのかしら？｣
瞳子がそう聞くと白恋中サッカー部は様々な事を口に出した。
スキーにスケート、ボブスレー。
彼らの話を聞くと吹雪士郎が運動能力の高い人物だということが分かる。
円堂｢そんなにスポーツが出来るなんて、すごい奴だな！ますます会うのが楽しみになってきた！｣
円堂は両手のひらをギュッと握り子供のように声を弾ませている。
居屋｢あ、帰ってきたんじゃない？｣
荒谷｢吹雪君だ！｣
荒谷は教室のドアを開け廊下にいる人物を見た。
どうやら吹雪士郎が帰ってきたらしい。
荒谷｢早く早く！どこに行ってたの？お客さんが来てるんだよ！｣
吹雪｢お客さん？｣
教室に入って来た彼を見て円堂達は目を見開いた。
吹雪｢あれ、君達！｣
何故なら吹雪士郎と呼ばれた彼は、来る途中で出会ったあの少年だったからだ。
円堂｢さっきの！吹雪士郎って、お前だったのか！｣
染岡｢お前が熊殺しか！？｣
吹雪｢あー･･･実物見てガッカリさせちゃったかな･･･噂を聞いて来た人達はみんな、僕を大男だと思っちゃうみたいで･･･｣
吹雪は苦笑しながら染岡に言った。
吹雪｢これが本当の吹雪士郎なんだ･･･よろしく｣
吹雪が笑顔で手を差し出すも染岡はその手を握ることなく外へ出ていき、秋がそのあとを追いかけた。
吹雪｢あれ、なんか怒らせちゃったかな･･･｣
円堂｢ごめん！染岡は本当は良い奴なんだ｣
吹雪｢気にしないで｣
瞳子｢吹雪君、少し時間いいかしら｣
吹雪｢えぇ･･･えっと･･･｣
瞳子｢私は吉良瞳子･･･雷門中サッカー部の監督よ｣
吹雪｢雷門中サッカー部･･･｣
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作者名：和丸 | 作成日時：2019年5月2日 1時
