紅葉が35枚 ページ37
NOside
目金｢冷た〜い･･･！｣
お米を洗いながら目金が言った。
秋｢頑張ってね･･･夏未さんも｣
夏未｢うん｣
夏未はそう答えたもののお米の入った釜をじっと見つめ、一向に手をつけない。
春奈｢もしかして、飯盒でご飯炊くの初めてですか？｣
夏未｢飯盒じゃなくても初めてよ！いけないかしら？｣
少し赤面して言う夏未に春奈は苦笑いを浮かべた。
春奈｢えぇーっと･･･じゃあまず、ちょっとお水を入れて下さい｣
夏未｢はい｣
蛇口をひねり、釜に水を入れていく。
春奈｢軽く掻き混ぜて･･･お米の表面の汚れが取れますから、水を捨てて下さい｣
すると夏未はお米まで一緒に捨てそうな勢いで水を捨て始めた。
春奈｢あぁ！ストップ！｣
夏未｢え？｣
慌てて春奈は夏未に手を止めるよう指示する。
秋｢予想はしてたけど･･･｣
春奈｢ここまで予想通りとは･･･｣
夏未｢な、何よ･･･｣
秋と春奈はまた苦笑いで言い、夏未はまた頬を赤く染めた。
秋｢えっとね、ああいう感じでやるの｣
秋の目線の先には釜のふちに手を添えて水を流す紅月の姿があった。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
目金｢フー･･･うわぁ！｣
火を大きくする為、息を吹きかけていた目金だったが一気に煙に襲われた。
マネージャー3人はその様子を笑って見ている。
しばらくして、だんだん釜がグツグツと言い始めた。
夏未｢うわぁ！なんか生きてるみたい｣
秋｢そろそろかな｣
春奈｢みんなお腹空かせてるでしょうね｣
出来上がっていくご飯を見ながら言う。
春奈｢そう言えば、紅月さんは普段料理とかするんですか？お米洗ってる時、すごく慣れてるように見えましたけど･･･｣
優羽｢うん、いつも作ってるから｣
紅月は春奈に目を向けながら返す。
秋｢いつもご飯作ってるの？｣
優羽｢うん｣
春奈｢すごいですねー！｣
こうしてマネージャー達は紅月の事をまた1つ知れた。
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作者名：和丸 | 作成日時：2019年5月2日 1時
