紅葉を纏う少女 (ページ28)

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紅葉が26枚ページ28

円堂side

円堂｢あいつらに負けたままで･･･悔しくないのかよ！学校メチャクチャにされて、仲間をあんな目に遭わされて！｣

豪炎寺は黙ったままで返事をしない。

円堂｢豪炎寺！！｣

どうして何も何も言わないんだよ！

豪炎寺｢すまない円堂･･･俺はお前達とは戦えない｣

円堂｢！！｣

口を開いた豪炎寺が言った言葉は俺の胸に突き刺さった。

円堂｢豪炎寺･･･｣

肩越しに俺を見ていた豪炎寺の目は、少しだけ濡れていた。

円堂｢豪炎寺･･･絶対、帰って来いよ！！｣

俺は去っていく豪炎寺の背中に向かって叫んだ。

豪炎寺は絶対帰って来る！
俺はそう信じてる！

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NOside

染岡｢監督！なんで豪炎寺を追い出すんですか！｣

染岡が瞳子に詰め寄る。

瞳子｢必要ない･･･ただそれだけよ｣

染岡｢あのなぁ！！｣

瞳子は淡々とした口調で言った。

鬼道｢もうやめろ｣

鬼道が染岡を制した。

鬼道｢そんな事をしても、豪炎寺は戻って来ないぞ｣

一之瀬｢染岡･･･｣

一之瀬は諭すようにゆっくり頷く。

染岡｢くそっ！！｣

目金｢あ、円堂君･･･｣

豪炎寺を追いかけて行った円堂が戻って来た。

一之瀬｢円堂、豪炎寺は？｣

円堂｢･･･行っちまった｣

染岡｢なんで止めなかったんだよ！｣

円堂｢あいつは、絶対戻って来る｣

円堂は俯きがちに言葉を発した。

土門｢何だよ、豪炎寺の奴･･･1人でゲームセットかよ･･･｣

円堂｢違う｣

みんなが円堂を見て次の言葉を待つ。

円堂｢別れはゲームセットじゃない･･･出会いの為のキックオフだ！｣

円堂がそう言った直後、瞳子の携帯に連絡が入った。

瞳子｢北海道白恋中のエースストライカー･･･吹雪士郎をチームに引き入れ、戦力アップを図れ･･･｣

円堂｢！｣

瞳子は響木からのメールを読み上げた。