紅葉を纏う少女 (ページ27)

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紅葉が25枚ページ27

円堂side

円堂｢それに奴らの必殺技も見れた！すごかったよな･･･あの必殺技！｣

俺は自分の手を見つめた。

円堂｢結局は紅月に助けてもらったけど、でも思ったんだ俺！これなら取れない事はない･･･もっともっと特訓して、力をつければ必ず取れるって！｣

目金｢つまり監督は･･･今日の試合を捨てて、次の試合に勝つ為に僕達の身を守り、円堂君にキーパーの練習をさせていたという事ですね！｣

染岡｢鬼道、そうなのか？｣

鬼道｢あぁ｣

染岡はその事実を知り怒りが収まった様子だ。

壁山｢やっぱり、監督ってすごい人っス！｣

一之瀬｢でも･･･初めからそれに気付けていた紅月もすごいよ！｣

塔子｢ほんとだよ！気付いてたんなら言ってくれれば良かったのに！｣

紅月｢･･･｣

紅月は相変わらず笑っていた。

壁山｢あ、監督！｣

その時、さっきまでどこかへ行っていた監督が俺達の方に歩いてきた。

瞳子｢･･･豪炎寺君｣

豪炎寺｢！｣

監督は真剣な表情で豪炎寺の名前を呼ぶ。

瞳子｢･･･あなたには、チームを離れてもらいます｣

円堂｢え！｣

栗松｢い、今何て言ったでヤンスか監督･･･離れろとか何とか･･･｣

春奈｢ど、どういう事ですか？｣

秋｢さぁ･･･｣

その場に不穏な空気が漂い始めた。
一体何が起こっているんだ？

すると豪炎寺は俺達に背を向けた。

円堂｢ちょ、ちょっと待てよ豪炎寺！どういう事ですか監督･･･豪炎寺に出ていけなんて･･･｣

風丸｢そうですよ監督！豪炎寺は雷門のエースストライカー･･･豪炎寺がいなきゃ、あいつらには･･･！｣

土門｢もしかして、今日の試合でミスったからか？｣

円堂｢え、そうなんですか監督･･･それで豪炎寺に出ていけって･･･｣

風丸｢ちゃんと説明して下さい！｣

分からない。
どうして豪炎寺がチームを離れなきゃいけなんいだ･･･

瞳子｢私の使命は地上最強チームを作る事･･･そのチームに豪炎寺君は必要ない、それだけです｣

円堂｢でも、それじゃ説明に･･･豪炎寺！｣

豪炎寺は何も言わずに歩いていく。

秋｢円堂君！｣

俺は豪炎寺を追いかけた。
豪炎寺が必要ないって･･･そんな事あるはずない！

円堂｢豪炎寺！｣

俺と豪炎寺は鹿の象の前にいた。

円堂｢豪炎寺、お前･･･本当に行っちゃうのかよ･･･本当にこのまま行っちゃうのかよ！｣

俺は思わず声を上げた。