紅葉を纏う少女 (ページ26)

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紅葉が24枚ページ26

NOside

鬼道｢監督も言ってた通り、前半を終えた時点で俺達の体力は限界に達していた･･･もし後半、あのまま俺の作戦で試合を続けていたら、どうなっていた？｣

風丸｢どうって･･･｣

風丸の脳裏に怪我をした仲間達の姿が映し出される。

風丸｢俺達も、マックスや半田達みたいに病院行き･･･！｣

鬼道｢あぁ、確実にな･･･｣

一之瀬｢じゃあ監督は、俺達を守る為に？｣

鬼道｢そうだろう？紅月･･･｣

鬼道は少し離れた所にいる紅月に声をかけた。

鬼道｢お前は最初からそれに気付いていた･･･違うか？｣

優羽｢･･････うん、気付いてたよ･･･最初から･･･｣

紅月はいつもの笑顔で答えた。

そこで土門が口を開く。

土門｢でも、本当にそれで良かったのか？｣

みんなの視線は土門に集まった。

土門｢どんな状況でも全力で戦う･･･それが俺達のサッカーだろ！｣

染岡｢土門の言う通りだぜ！円堂を犠牲にして俺達だけ助かって･･･そんなの雷門のサッカーじゃねぇ！｣

円堂｢それは違う！｣

｢｢｢｢｢円堂！！｣｣｣｣｣

そこにキャラバンの中にいた円堂が降りてきた。

塔子｢円堂･･･動いて大丈夫なのか？｣

円堂｢へーきへーき！こんな傷へでもねぇって、いって！！｣

夏未｢調子に乗りすぎよ｣

染岡｢で、どういう事なんだよ･･･それは違うって･･･｣

染岡は円堂にその言葉の意味を聞いた。

円堂｢監督は･･･奴らを使って、俺を特訓してくれたんだ｣

風丸｢特訓？｣

円堂｢あぁ･･･奴らのシュートを受け止める為には、実際に受けながら特訓するのが1番の近道だからな！おかげで最後の最後、ちょっとだけ奴らのシュートが見えた！｣

風丸｢本当か、円堂！｣

円堂｢うん！｣

円堂は力強く答えた。