紅葉が7枚 ページ9
NOside
紅月を加えたイナズマキャラバンは奈良鹿公園に到着していた。
公園の前には数台ものパトカーが停まっており、瞳子が中に入れるよう交渉するもなかなか許可をもらえずにいた。
栗松｢中には入れそうもないでヤンスね･･･｣
染岡｢ここまで来て門前払いかよ･･･｣
窓から外の様子を見ている雷門イレブン。
キャプテンの円堂はどうやら痺れを切らしたようだ。
円堂｢俺、お巡りさんに頼んで来る！｣
秋の静止の声も聞かずキャラバンから降りて行った。
その様子を見ていた夏未は呆れ顔でスマホを取り出し、執事に電話をかけた。
夏未｢もしもし、場寅？お父様につないで･･･｣
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
夏未｢はい、ありがとうございます･･･助かりました理事長･･･｣
しばらくして、一行は無事中に入る事が出来た。
土門｢どんだけ顔が広いんだよ･･･理事長って･･･｣
しかし、目の前に広がる光景を見てイレブンは顔を歪めた。
頭を失った鹿の像、崩れた橋。
円堂｢こりゃ酷いな･･･｣
染岡｢ちくしょう･･･エイリア学園め･･･！｣
それから間もなくしてエイリア学園の手がかりを見つける為の捜索が始まった。
＿＿＿＿＿＿豪炎寺side
鬼道｢豪炎寺、お前はどう思う？｣
豪炎寺｢どうって何の事だ？｣
鬼道｢紅月の事だ･･･｣
紅月。
初めて見た時は、常にニコニコと笑っているものだから愛想の良い奴なんだろうと思っていた。
しかし、奈良鹿公園に向かっている途中で気付いた。
あいつは常にニコニコと笑っているのではなく、笑う以外の表情が出来ないのではないかと。
豪炎寺｢さぁ･･･どうだろうな･･････まだ会ったばかりだからよく分からないが、悪い奴ではないんじゃないのか？｣
鬼道｢そうか･･･｣
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作者名：和丸 | 作成日時：2019年5月2日 1時
