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「 あの…私、ジョングクくんと付き合うことになったの。Aちゃんには本当に申し訳ないけど、キッパリ別れて貰えないかな? 」















私は一瞬、ここは現実か?と疑った。







でも非現実にしては燦々と照り付ける太陽があまりにも眩しくて、私は認めざる終えなかった。







私が大好きな ‘ 彼氏彼女が浮気もしくは不倫する系 ’ の漫画で有り気なシーン。










いつもは軽く「 馬鹿じゃないの。 」と鼻で笑っていたが、現実で直面するとそうはいかないと言うことがわかった。











彼氏のジョングクとは付き合って3年が経とうとしていた。









仲は悪くなく、逆に良い方だったと思う。






そちらの方の回数が減って不満だった…と言う理由でもなさそうだ。















私は今、大学のキャンパスの裏側でこうやって数人の女性に囲まれながらこんな事を言われるとは夢にも思っていなかった。











悪夢、だ。














もちろんその女性群の中にはジョングクもいる。








しかもちゃっかり私に「 別れてくれ。 」って言って来た女の子と手なんて繋いちゃってる。













『 えっと…これは演劇サークルの撮影かなんか? 』











別にボケたつもりはない。ただ受け止めたくなかった、のかもしれない。










その当時の心境は今になってもわからない。














JK「 その…ごめん。俺、今日からイムさんと付き合うことになった。だからお前と別れたい。本当に勝手でごめん。」












ジョングクが口を開いた。と思ったら紬出てくる別れの言葉。












私は思わず辺りを見渡して、カンペでも隠れて置いてあるのではないか、と疑ってしまった。









こんな現場、誰だって直面したら避けたくなるだろう。私だってそうだった。










『 ちょ、ちょっと次の講義遅れそうだから、行くねっ…… 』










それにも関わらず更にジリジリと詰め寄ってくる女性達。











「 ソンさん、あなたが取ってる心理学の授業まであと1時間あるわよ? 」










そう。確かにそうなのだが、ここは同情して逃がしてくれても良いじゃないか。










「 ね?お願い。新しい恋の旅立ちを祝福して欲しいな。別れて? 」









とりあえず逃げ出したい私は頷くことしか出来なかった。









後悔するとも知らずに。

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cooky - ツヅキキニナル…♪ (2019年3月9日 19時) (レス) id: 13ad5ea90e (このIDを非表示/違反報告)
かまぼこ - 最高の作品に出会えて感激してます! (2018年11月29日 12時) (レス) id: fe8a27814e (このIDを非表示/違反報告)
そると。(プロフ) - 最高です!もう素晴らしい!こうゆう小説待ってました!更新ふぁいてぃん! (2018年7月19日 18時) (レス) id: ae8b2b178d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:灰慈 | 作成日時:2018年7月18日 21時

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