彼女 ページ9
なんで俺はイナに惹かれたんだろう。
今日、こんなことを考え始めてもう486回目くらいだろう。
イナ「テヒョナぁ〜もうイナ嫌だよう…」
腕を絡ませてくるこの女の子こそ全てのことの発端であり俺の彼女でもあるキム・イナ。
いつもだったらこうやって腕を組まれたら嬉しいはずなのに、今日は本当に嫌気が差す。
TH「ナムジュニヒョンとジョングガのメイク終わってないんだからやってくれば?」
不機嫌にそう言った俺。仕事は仕事だ。やることはしっかりやらないと気が済まない。
イナ「うう〜ぅ。テヒョナまで酷い!そうやって人を追い詰めて……イナの気持ち考えてよっ!」
そう言って俺のことを「ばかっ!テヒョナのばかっ!」と言ってポカポカ叩き始めたイナには呆れるしかない。
今にもヌナに謝りたい。今日で更にヌナの有り難みが身に染みてわかった。
JM「テヒョナ何その顔!」
急にやって来た親友のジミナに肩を叩かれる。
俺は叩き返したいけど、イナが俺の膝で泣いているから動くことができない。
俺の今のもう一つの悩み。それは
TH「…このメイクどうにかしてくれよ…」
ピンクのラメがキラキラしている頰に、ヌナがハロウィン以外では使わない。といった不気味な色のアイシャドウが塗られ、
マスカラは何故か黄色。口は真っ赤なティントが塗りたくられ、出血したみたいだ。
今なら渋谷のハロウィンにいてもおかしくないだろう。
俺のことを馬鹿にしたジミナだって、顔が色とりどりでお互い様だ。
はっきり言えばイナにはまるっきりメイクの才能がない。
なのになんで新卒で俺らに付いたんだろうか。
ジミナとしばらく話していると
イナ「はぁ〜…じゃあグクのメイクやりに行こーうっと。」
とイナはいかにも憂鬱そうに行ってしまった。
数分後、俺らはいきなりミナヌナに呼ばれた。
ミナ「はい。今からメイク全部落として。このコットンで優しくポンポンするのよ。そして落とした順から並んで。私がメイクするから。」
ミナヌナの言葉には驚いたけれど、こんなメイクで出なくて済むと思うと安心した。
そして辺りを見渡すと当のイナがいない。
JH「イナなら出て行ったよ。」
TH「またかよ…」
嫌なことがあるとあいつはいつも直ぐ泣いてどっかへ行ってしまう。俺は追いかける気もなかった。
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藍@○○同盟盟主(プロフ) - やっぽいさん» それなww (2021年6月24日 21時) (レス) id: 3e2eb95806 (このIDを非表示/違反報告)
やっぽい - 突然の終了w (2020年5月27日 21時) (レス) id: ae9aec74e4 (このIDを非表示/違反報告)
やっぽい - 突然の終了w (2020年5月27日 21時) (レス) id: ae9aec74e4 (このIDを非表示/違反報告)
なるる - 更新待ってます!頑張ってください! (2020年3月11日 20時) (レス) id: 71cfbbbb9a (このIDを非表示/違反報告)
あ - 待ってますよ! (2019年11月4日 23時) (レス) id: b58bd55c9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灰慈 | 作成日時:2018年7月16日 22時