悪女チックなメイクヌナ。

大混乱 ページ8

『面白すぎる…』





今、私はミナに実況中継されている音声入り動画をテレビに繋いで見ている。







『ユンギ、顔が雑草みたいに緑緑してる…』







今のユンギの髪色は黒。そしてキムさんにリーゼントぽくされているから、なんかツッパリみたいだ。




そして、やはり聞こえるのがメンバーの焦った声。







イナ「これって、出番前に爪切るやつ？」






TH「違う違う！まつ毛をくるんと上げるやつ！はぁ……」






カップルで漫才出来そう。それにしてもテヒョンの方が詳しいんじゃないの、道具に関しては。







それにしても一旦メイク落とした方がいいよ、テヒョン。







なんでキムさんはテヒョンの眉毛にラメのグロスを塗ってるのかな？







イナ「なんかベトベトする〜！」





当たり前だよね。キムさん基礎くらい出来て欲しいな。










確か入ったばかりの頃、メイク学校の卒業証書見せて来たけどキムさんはお金を払って出席日数が全然足りてないのに卒業した。と聞いたことがある。









JH「イナ！なんで僕今日カラコンが紫なの？昨日Aヌナには灰色って言われたんだけど」







キムさんそのカラコンユンギのだよ。度が入ってないだろうしごちゃごちゃでもOK！と思ったら大間違いで、きちんと仕分けなければいけない。







JN「ホソク！一回コンタクト出して！ホソク以外は入れてないよね…」







イナ「もうわかんないよ〜テヒョナ〜」






遂に職務放棄。






もう出番までの時間がどんどん近づいて来ている。メンバーが不完全な状態で舞台に上がるのは絶対嫌なのでカトクでプロ級に上手なミナにお願いし、彼らの情報を全て載せておく。







ミナはスタイリングも勿論プロだけど、メイクも大好きで専門学校に通っていた。







ミナは中に入って準備に取り掛かり、キムさんはまたびーびー泣いて楽屋の外へ出てってしまった。







そこでミナが一言


ミナ「可愛いみんなの妹がどっか行っちゃったよ？追いかけないの〜？」






メンバー唖然。面白いな。






どうせキムさんは泣いたら大抵セブチの楽屋に行く。







でも相手は「イナちゃんまた来たよ…」って嫌がっている。





無事衣装とメイクの仕上げが終わる。








今日はミナのお陰で彼らの平和は守られた。私は缶ビールを一本開けた。お疲れの意味を込めて。

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