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0.始まり ページ1

ガーッシャーン


















沈黙の中で響き渡る、大きい音。


















それは、私の仕事道具であり、命と同じくらい大事なもの






















メイクボックスが落ちた音だった。
















自然的に落ちたのではない。落とされたのだった。
























メイクを施していた人に。























TH「…っと、ちゃんと仕事しろよ。使えない奴だな…第一社長もなんでこんな奴を…」






















この事件の真犯人であり、荒いだ声を上げているのは





















私が担当するグループ



BTS_防弾少年団 のキム・テヒョン。

















『Vさんごめんなさい。』



















この人を怒らせると怖いことになるのを知っているため、迅速に謝る。














何も悪い事、してないけれど。


















TH「たっく…早くしろよ。これだから日本人は…。」

















どかっと再度椅子に座ったテヒョンさんに乱暴に声をかけられる。





























私は日本人。


















人を綺麗にすることが幼い頃から大好きで。










努力して努力して、やっとの思いでこの仕事に就いたら、[ 日本人 ]という理由でいじめられる羽目に。
























私は日本人だけど、韓国育ち。両親の仕事の都合で。
























私が通っていた学校では、いじめられることはあまりなかったため、こんな事になるとは思ってもいなかった。






















不機嫌なテヒョンさんの顔に再び触れる。
















顔は、綺麗なのにな。
























YG「おい、日本人。とっとと仕事しろ。何テヒョンに惚れてんだよ。」















『すみません、シュガさん。』

















シュガさん_ユンギさんの一言で、その場にいた全員に氷のような視線を投げられる。












メンバーのみならず、スタッフさんやスタイリストさんまでにも。























ここには誰も味方がいない。

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作者名:匁韑 | 作成日時:2018年6月9日 21時

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