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この会場に居る誰もが
気になっていることそれは
彼と何故か一緒に居る彼女
この二人
そしてこの状況をどうにかしろと
皆の視線は彼の仲良しな先輩、彼女の弟
TAKAHIROへと向けられる
敬浩は
え、俺?俺が聞くの?!
と騒ぎながらも二人に声をかける。
「登坂、A、やっほー」
「うっす」
『久しぶり』
敬浩は話をどう切り出そうかと
考えながら話を続けた
「A、元気にしてた?」
『ふふ、元気よ。敬浩はどう?』
「元気だよ。ねぇ、、」
いよいよ切り出そうとした時
彼女に遮られた
『私たちのこと聞きたいんでしょ』
確信をつかれる
会場全体が凍りつく
元々集まっていた注目が
更に三人へと注がれる
するとここで彼が口を開いた
「俺たち付き合い始めたんすよ」
そう言いながら
隣で微笑んでいる彼女の腰を引き寄せた
その光景はとても画になっていて
美しかった
皆がはやし立て盛り上がる会場
その中で
「これでAは解放されたんだよな」
敬浩は一人小さくそう呟いた
その言葉は騒がしい会場でかき消された
「A、趣味変わった?」
「そういえば、、
いつもと服の感じが違うな」
敬浩に続き
HIROさんがそう言った
再び、彼女に視線が集まった
『………広臣』
そんな彼女は彼の名前を告げた
皆はえ?と首を傾げた
今度はもうお前が説明しろと言うかのように
彼に視線が注がれた
「…ふ、俺の服っす笑」
「彼服的な?」
「そーす!そーす!笑」
んだよ、結局、惚気かよー
とまた騒ぎ出した会場だった
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作者名:ウサミミ | 作成日時:2017年5月27日 9時