【ソードアートオンライン】日本刀の剣士〜白い舞いは刹那の舞い〜２

40何話だっけ？忘れたから1話にするわ〜w ページ2

家に帰る頃にはもう夕方で、ユイも寝てしまった

今はキリトの背中でスヤスヤ眠っている

「ふふっ、気持ち良さそうだな〜」

「そーなのか？見えないから残念だな」

「おぶれるだけマシでしょ？本当は私がしたかったのに〜」

「ここは父親っぽく振る舞いたいものですよ！」

なんて言うから、寂しさが込み上げてくる

「うん、私も母親らしくできたかな・・・」

今日一日だけの母親“役”

明日には母親ではなくなる

ユイに「ママ」って呼ばれることも、なくなるんだな・・・

すると、ポタポタと落ちる涙

「あれ？なんでだろう・・・泣けてきちゃった・・・ははっ、私、この世界に来てから涙もろくなっちゃったのかな？」

あっちではどんなに辛くても、泣かなかったのにな

でも、なんでこんなに泣けてきてしまうのか、私は分かってる

“幸せを思い出してしまった”から

私の母親と父親、妹と一緒に暮らせた幸せな日々を今

重ねているんだ

キリトと一緒に暮らせる毎日

戦いもなく、一日が過ぎていくこの日々

それに加わったユイ

初めて、母親というものを考えた

“今日”・・・

私はその場で足を止めた

キリトもそれに気づいて止まる

「どーしようキリト、私・・・苦しくてしょうがない！
今が幸せすぎて離したくない！
もう、この幸せの忘れ方を思い出せないよ！！」

私はその場でしゃがみこみ、泣き叫んだ

キリトは、私に近づき、しゃがみこむとユイをおぶったまま、片手で私を抱き締めた

私が落ち着くまで、ぎゅっと抱き締めてくれていた

私はそれに甘え、キリトの胸の中で泣いた

2話→←設定２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す