二人ぼっち ページ27
「もう、何か月になるかな」
別にそんな時間の感覚なんて、Aには根っから備わってないけれど。
いやむしろその方が唯一の救いなのか
それならばいつまでここにいても苦にはならない。
実のところ、もうそろそろ魔力が底をつき始めた
神殿というのは、一定の魔力しか存在しない。
しかし少なくなれば必要が無くとも力はまた補充されるのだが、ここ最近は魔力の供給が少なくなっていて、お城のある方角に集中的に集まっているようだった
でもAは外には出ない。
ここから離れたら今にもダークリンクが消えてしまいそうに思えた。
「…やっぱりAは病気だ」
今ここで魔力が自分の分まで消えて無くなってAが死んでもも今ならもうそれでも構わない。
魔物二匹なら安心だ。
目を瞑り、そんなことをぼんやり思いながら昔を思い出していると、いつの間にやらAの意識は夢現の世界に紛れていったのだった。
広々とした空間に、透明なのに流れている液状の物質で満たされた部屋にいた。
よく分からないが、未知であるはずのこの透明な物質には何か親しみすら感じられる。
その液体をバチャバチャとかき混ぜては感触やらを楽しんでいた
目で見て、鼻で嗅ぎ、耳で聞き…
感覚全てを駆使して目の前の何もかもを遊びに変えた。
全てに対して疑問と好奇心が止まない。
だが、ある時考えもしなかった概念が頭に浮かんだ
『ここは、どこでしょう？』
という感じた疑問を素直に声に出したその時
『……お前は誰だ？』
意思がある何者かが自分の意思を発信する音。声だ。
しかしあまりに唐突過ぎた。
今までソレがそこにあった事、生きている事を知らなかった、気にも留めなかったから
でも、せっかく意思を伝えてくれた。こちらも答えを発さなくては。
『たしか呼び名はAって言うんだよ』
『…そうか。俺は……ダークリンク。』
『へえ』
その生き物はよく言葉を考え込んで発する生物で、用心深く探ってきた。
『お前はなぜ俺達がこんな場所にいるか分かるか？』
『わかんない』
『…俺はお前より長くここにいた…知っていることは、ここは水の神殿だ。お前は』
『何もしらない』
『…ふーん…で、お前はこれからどうする』
『とりあえず一緒にここを歩いてみましょ。ひとりでは何とも心許ない』
『単独で構わないんじゃないか』
『もう！怖いんだって！ほら！あっちいこ！』
『…お前の精神人間なのか』
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痛い人 - すごく面白い！(*・∀・*)ノ続きめちゃくちゃ楽しみにしてます！σ(*´∀｀*)ダークリンクかっこええ♪かなり好みな小説です！(*/□＼*)チラチラ見に来ます！！ (2015年10月3日 21時) (
レス) id: 7f5409c857 (このIDを非表示/違反報告)
分配法則 - いえいえ。あ、オリジナルフラグがついていますよ！外しておかないと、叩かれるそうです！ (2015年9月10日 22時) (レス) id: 4200f29251 (このIDを非表示/違反報告)
スカァレット(プロフ) - 分配法則さん» ダーク戦、楽しいですよね！（繰り返すかは別として…）コメントありがとうございます！ (2015年9月6日 22時) (レス) id: 693c6fe782 (このIDを非表示/違反報告)
分配法則 - アラ？ダークリンク戦が楽しいなんて私と同じじゃないですかー！楽しみにしてますよー！ (2015年9月6日 22時) (レス) id: 4200f29251 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ScArlet | 作成日時：2015年9月1日 14時
