25話 ページ26
過去
？？side
「＿＿＿＿＿ふふ、やった、やっと成功した...！
これで弔は、もっと、もっと強くなる」
今日、僕は
長年実験していた"複数個性"の実験が成功した
個性を合体し、僕の身体の中に取り込むことで、その合体した個性を他人に譲渡する事が出来る
個性の個数は最大10、
僕の友達は病院を経営していて、珍しい個性があると頂戴する事にしている
何年もの時を経て、やっと出来た代物だ
＿＿＿＿＿試しに、実験してみようか
僕は、渡した時に体に負担がかからないか心配で、誰かを実験台として譲渡することにした
「はは．．．丁度いい路地裏があるじゃないか」
路地裏には、異形型で世間から責められ続けた丁度良い人間がよく居る
＿＿＿＿＿でも、今日は違った
「ｯﾋｯ、ｸ．．．ｸﾞｽ．．．．だれ？」
元々は白のワンピースだったようだが灰色に汚れていて所々が裂け、痣があり、泣いている少女が1人
これはこれは、とても、"丁度良い"
昔の弔に似ているな、と思いつつ僕は少女に泣いている事情を聞いた
「やぁ、こんな所で何を泣いているんだい」
「ｸﾞｽ......わたしね、"こせい"が無いの...おかしいよね、みんな、あるのに」
今ではとても珍しい、"無個性"の少女だった
話を聞いていると、1週間前、5歳の誕生日だったのだが、それまでに個性が発現しなかったらしい
親はショックを受け、狂い、暴力を振り、お前など要らないと叫びながら放り出された、と。
「．．．君は、個性が欲しいかい？」
「．．．うん、．．．わたし、いま、かなしいの、とても。
だから、わたしみたいなかなしいひとに、よりそえるひとになりたいの
＿＿＿＿＿おじさんみたいなひとに」
少女は泣きながらも、無理やり笑っていた、
「なれるさ、」
僕はこの世界が嫌いだった
ヒーローという、国に守られた暴力装置で成り立っているこの世界が
.
.
＿＿＿＿＿幼い少女に、こんな顔をさせる社会が
.
.
僕は、この個性を、この子にあげようと思った
この子なら、この社会を、世界を壊してくれる
そう信じて
「名前はなんと言うんだい、」
「わたし、
＿＿＿＿＿榊、A」
ラッキーキャラクター
麗日お茶子
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宇佐見(プロフ) - 作者の宇佐見です。喜んで頂けてなによりです！遅くはなると思いますが、是非気長にお待ち下さい。 (2021年9月6日 1時) (
レス) id: 3228aab75d (このIDを非表示/違反報告)
ルビー - 読んでいてとても楽しかったです!!更新頑張ってください(*‘ω‘ *) (2021年9月5日 15時) (レス) id: dc0e15f974 (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - ありがとうございます！！！滅茶苦茶嬉しいです！！！楽しみに待ってます|*･ω･)ﾉ (2021年8月30日 18時) (レス) id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
宇佐見(プロフ) - 紫霊さん» 作者の宇佐見です。コラボ作品ということであまり伸びないと思っていましたが、待っていてくれてとてもありがたいです。作者は気分で描いているので少し遅くはなると思いますが、待ってくれる方が居るのであれば必ず完結させたいと思いますので、もう暫くお待ち下さい。 (2021年8月29日 2時) (レス) id: 3228aab75d (このIDを非表示/違反報告)
紫霊 - 一気に読みました!とても素敵なお話ですね。ですが、更新停止中になっていますが、もう更新はしないのでしょうか?とても素敵なので、このお話には完結してほしいです。私欲失礼しました (2021年8月28日 11時) (レス) id: 84d5eb71dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇佐見 | 作成日時：2021年6月4日 22時
