キミのヒーローになりたい (ページ3)

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その2 ページ3

《上鳴side》

今朝職員室の前を通った時に聞こえた会話。

早く皆に伝えねーと！！

上鳴「おはよ！おい！峯田知ってたか？！」

教室につくとクラス全員揃っていて、迷わず峯田の席へ向かった。

峯田「おはよ、上鳴！そんなに慌ててどーしたんだよ？」

上鳴「今日このクラスに転校生が来るんだって！！」

瀬呂「転校生？！まじかそれ！」

近くにいた瀬呂も話を聞いて駆け寄ってくる。

峯田「まじか！！！女か？どんな子だ？」

上鳴「職員室の近くで噂になってんの聞いただけだから、それは分かんねぇけど…」

峯田「なんだ、分かんねぇのかよ！」

上鳴「編入試験で全科目オールＡで実技試験も簡単にクリアした天才らしいぜ！」

爆豪「天才だァ？！」

緑谷「全科目オールＡで実技試験も簡単にクリア？！」

轟「そもそも編入試験なんてあったのか。」

この言葉にそばに居た爆豪と緑谷と轟も反応する。

瀬呂「この時期に転校生なんて珍しいけどすげぇな！」

峯田「女だぁ！女でありますように…！！」

ガラガラ

教室の扉が開き、皆が一斉に席へ座る。

相澤先生の隣には絶世の美少女が立っていた。

相「お前らに転校生を紹介する」

教室には可愛い.美人などの言葉が行き交う。

相「関西にある士傑高校ヒーロー科からこの雄英高校ヒーロー科に転校してきた、衛藤Aだ。分かんないことも多いだろうからお前ら色々教えてやれ。」

西の士傑、東の雄英と並び称される難関校。

『衛藤Aです、よろしくお願いします。』

彼女が皆に挨拶をし軽くお辞儀をすると、クラスの男子はさっき以上にはしゃぎ始めた。

峯田「転校生、すっげえ可愛いじゃねぇかよー！」

俺も驚いた。

ミルクティーカラーの茶髪を揺らし、香る甘い匂い

サラサラで艶のある腰まで伸びたロングヘア

白くて綺麗なマシュマロ肌にスレンダーで小柄

小さい顔に長い睫毛と少しタレた大きい目

いちごみるくのようにピンク色に染った頬と唇

やべぇ、あの子超絶可愛くね！？

うちのクラスみんな可愛いけど、アイツらと"何か"が違う。

この世に天使がいるとしたら、多分こんな子なのだろうと俺は思った。