episode13 ページ14
《Aside》
警視庁から長野県警に異動して一週間が経った。
教育係の諸伏警部に色々教わり少しずつ慣れてきた。
大和「お前ら聞き込みだ、行くぞ。」
諸伏.上原.A「はい!」
長野に来てから初めての聞き込み捜査。
諸伏警部の車で目的地へ向かう。
大和「上原と俺は向こう側を、お前ら2人はこの辺一帯を頼む。」
諸伏.A「分かりました。」
大和警部と由衣さんは先に車から降りて道向かいの方へ聞き込みに向かってしまった。
はやっ!
彼には教育係で色々教わっているけど、教え方上手くてすごくわかりやすいし、言葉遣いも丁寧で優しい。
何だか、まるで……。
聞き込みを終え駐車場に戻るため来た道を並んで歩く。
諸伏「新しい名刺が今朝出来上がったそうですが、一課長から受け取りましたか?」
急な異動で名刺が間に合わなくて、しばらく貰えなかったんだよね。
「はい、今朝受け取りましたよ。じゃん!」
貰った名刺を諸伏警部に見せる。
諸伏「ふっ、嬉しそうですね。」
あっ、諸伏警部が笑った……!
あれ……この笑顔誰かに似てる?
「はい、警視庁の名刺は返していたので手元になくて寂しかったんです。」
諸伏「長野には慣れましたか?」
「はいっ!実は私、長野に来るのは初めてじゃないんですよ?」
諸伏「(ええ、知っていますよ…)」
バタバタバタ
諸伏警部の返答を聞く前に、並んで歩く私たちの横を帽子にサングラスをかけた男が走り通り過ぎた。
その男が来た路地からこちらへ走る由衣さんと大和警部の姿が見え、大和警部の大声が響いた。
大和「お前ら!そいつはひったくりだ!捕まえろ!!!」
諸伏.A「!!」
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いずみ - 夢主の名前がバラバラです (2022年11月16日 18時) (レス) @page14 id: 5bd30ec6cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:usamaru | 作成日時:2022年11月10日 3時