おちゆくときに ページ39
堕ち逝く感覚。
吸い込まれて往く意識。
堕ちる私を覆う様に、柔らかな神力と霊力が躯に浸透していった。
「主様」
掠れていく中で、柔らかく優しい声が頭に響く。
「ボクも、其方に落ちたんです」
「だから……必ず、もう一度あの時の様に、僕を見付けて下さいね」
「ボクが――――」
続けられる言葉を、遮るように叫んだ。
『迎えに、行くからっ!』
『必ず、貴方を見付けるからっ!』
『だから――――!』
最後の言葉を紡いだ瞬間、桜の花弁が目の前を掠めて__沈んだ。
·
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「主!!」
意識が、ゆっくり浮上する。
【第弍拾捌話】 横浜:探偵社内:事務室→←あっちとこっちのはざまにおいて
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乙女になりたい。(プロフ) - お疲れ様でした!!とても楽しい作品でした!! (2020年10月11日 1時) (レス) id: a5fb63b44e (このIDを非表示/違反報告)
焼きまんじゅう(プロフ) - あやとりさん» お久しぶりです、僕の方こそ有難う御座います!続編も合わせ、是非とも宜しく御願いします……♪ (2018年3月10日 22時) (レス) id: 1eccbbab7e (このIDを非表示/違反報告)
あやとり - 焼きまんじゅうさん» ふわぁ…私こそ毎回この作品を楽しませていただいき本当にありがとうございます!これからも頑張ってください! (2018年3月10日 20時) (レス) id: bfcb2a7bd0 (このIDを非表示/違反報告)
焼きまんじゅう(プロフ) - はい、複数人ならば構いませんよ!リクエスト有難う御座います……☆ (2018年3月10日 20時) (レス) id: 1eccbbab7e (このIDを非表示/違反報告)
優梨奈(プロフ) - 粟田口と三条(でもいいんですかね?)でお願いします! (2018年3月10日 20時) (レス) id: 7cf4248c7f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:焼きまんじゅう | 作成日時:2017年10月9日 5時