【刀剣乱舞×文豪ストレイドッグス】 狂騒華櫻

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「時間遡行軍追加！……ッ、行くぞ！」

「またぁ!?も、う！何体目だよ！」

「愚痴、ってないで動けッ、バカ！」

「後ろに引くな！持ち堪えろ！」

ごぉうごぉう燃える激しい炎に、響く金属音。

荘厳で綺麗だった本丸は跡形も無く。今はバチバチと焦げていく本丸の社殿に、赤く染まり続ける庭先のみ。

「ッ、誰か主をゲートにつれていけ！」

「いま髭切たちとむかいました！」

何十体も群がる、闇を纏い進軍する異形――歴史修正主義者。
それに向かい、抗い続ける刀剣達は十振りにも満たない。

ガキン、ガキン ――――――

鳴り続ける金属音。
血と煤だらけの侭、火の粉の舞う中で抗い続ける男士達。

彼等は傷だらけになっても、引く素振りは見せなかった。
敵を奥に向かわせなかった。

彼等は神様。

彼等は或る理由で顕現された､刀剣の『付喪神』。

傷だらけの神達の思いは一つ。


―――引くな、止まるな

―――行かすな、あの少女の処に

―――我等の巫女の傍に

―――無事で居て、主


彼等は唯、自分達に浄化結界を張り続ける人物の無事を願うだけだった。

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