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分からせる ページ22




「聖母?」

「何でも許しちゃうでしょ。」

「そんな事はないよ?」


本当にそんなことは無い。
事実、たくさんの人を陥れたマツシタやビーチを混乱に誘った二ラギなんかは今でも許すことが出来ない。
願わくば、次の生では真っ当な人生を送って欲しい。そう思うけれど。


「チシヤ、出逢ってくれてありがとう。」


布団を折り畳みながら彼にそう言えば、呆れた顔をしたチシヤが「最後みたいなこと言わないでよ」と言った。


「何があるか分からないでしょ?違うゲームに行く以上」

「じゃあ一緒のところに行けばいいんじゃない?」


ああ言えばこう言う。
ソファに座りながら腕を組んだ彼が「そうすれば一石二鳥だよね」と微笑んだ。
…もう。私が意見を変える気がないって分かってて言ってるからタチが悪い。


「…死んじゃダメだよ」

「そっちこそ」

「私の事おもちゃぐらいにしか見てないくせに」


頬をふくらませながら思わずと言ったように言葉がポロッと出てくる。
どういうこと?
ギジリと音を立てながらソファから立ち上がった彼は私に躙り寄った。
…あ、いや。
右往左往に視線を動かせると、彼が中腰で私のほっぺたを優しく掴む。


「分かってないみたいだねえ、Aは」


…分からないよ。言葉では何も伝えられてないんだから。
ウジウジしながら視線は下を向くと、ふっと笑ったチシヤが言う。


「離れる前に、ちょっと分からせなきゃかな?」

「ちょっ…チ、チシヤ…?」


彼の影が顔に落ちる。
どうやら次のゲームに行くまでに一夜を超えそうだ。

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みりん(プロフ) - ゆめさん» ゆめさんありがとうございます!長ったらしい小説家とは思いますが、ここまで読み進めていただいたことマキタにありがとうございます!ꈍ .̮ ꈍ メッセージの方でパスワードを送らせて頂きますね! (2023年4月13日 20時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめ(プロフ) - 初めまして!みりんさんの作品全て読まさせて頂きました! どれもとても素敵な作品で、出会えた嬉しさでいっぱいです! これからも陰ながらですが、応援させて 頂きます!お時間のある時に0の方のパスワードを 教えていただけると幸いです! (2023年4月13日 16時) (レス) id: 23764cc589 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - はるさん» はるさん、嬉しいお言葉ありがとうございます…!(*ᴗˬᴗ) EP0のパスワードの方、メッセージにて送らせて頂きますね! (2023年4月12日 1時) (レス) @page42 id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - はじめまして!素敵な作品を拝見させていただきありがとうございます!文章力が素晴らしくて凄く感情移入しました( ꈍᴗꈍ) 宜しければEP0の方も拝見させて頂きたいです!お時間ある時によろしくお願いします! (2023年4月11日 18時) (レス) @page40 id: 18e6227b50 (このIDを非表示/違反報告)
みりん(プロフ) - ありがとうございます!︎おふたりとも、メッセージの方にてパスワードを送らせて頂きますね!ここまで読んでくださり嬉しい限りです(^_^*) (2023年4月9日 22時) (レス) id: 54bed94868 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みりん | 作成日時:2023年3月21日 2時

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