月が綺麗ですね。 (ページ1)

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彼から、久々にLINEがきた。

『俺らのバンドでliveやるんだけど、来てくれない？』

それまで、なんの関わりもなかった。
LINEは持っていたけど、そんなに頻繁にするわけでもなかったし、学校で話すこともなかったし、一緒になって遊ぶことなんてそうそうなかった。

その頃は恋心なんてまったくなかった、
『仲のいい男友達』
相手も自分も、お互いを異性としてみてなかった。

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liveが終わった後もなんとなくでLINEは続き、いままでまったく関わりのなかったことが嘘だったかのように私達のな仲は急速に深まっていった。

仲は深まっても、相変わらずどこかに遊びに行くなんてことはなかった。

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そして、そのとき私には彼氏がいた。

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彼はバンドマンである。

私は彼のliveに行ってからバンドに興味を持つようになった。

もともと音楽は好きだったがバンドというジャンルには見向きもしていなかった。

そんなとき、

『なぁ、俺のスタジオ来る？』

私は躊躇いもなく『行く。』と即答した。

この選択が間違いだったのだろうか。

ここから急速に私と彼との関係の歯車が狂い出していく。