マイペース少女、気ままにヒーロー目指します！part2

95:かっちゃんはたぶん静かなる吉田沙保里。(訳:サイレントセコム) ページ49

爆豪side


昨日デクから死柄木とAの話を聞かされてからというものの、余り寝れずに朝を迎えてしまった




爆母「あんたこんな朝早くからどっか行くの？」


爆「Aん家」




どうせまだ起きてないだろうし、ついでに起こして朝飯を作ってやろうと思いつつ向かう

俺とデクは合鍵を持ってるから自由に出入りできる。デクも持っているのは気に食わないが仕方ない


家は歩いても1分くらいで着く激近。家族を失い突然1人になってしばらくは俺たちの家に交互に住んでいたが、もう大丈夫だと以前家族で住んでいた家に戻って一人暮らしを始めた

ババアや俺たちもこのままでもいいと言ったのに断った。あいつなりに負い目を感じていたのかもしれない

まぁ結局は俺やデクがよく入り浸っているのが日常ではある




爆「入んぞー」




階段を上がって部屋のドアを開けるが、アホそうな顔してすやすや寝ているはずのAが見当たらない


昨日あんな話をしたからか、嫌な想像ばかりが頭の中を駆け巡る




爆「くっそ…なんで電話出ねぇんだよ」




電話に出ないことで余計に不安が増す
あのマイペースすぎる幼なじみにはそろそろGPSでも付けるべきなのだろうか




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿




とりあえず家に帰ったが、夕方にもう一度Aの家に向かうと、ちょうど着いた時に当の本人から電話がかかってきた

2人で中に入って一段落着いてから話を始めた



どこに行ってたと問いかけると、不思議そうな顔をして答えた



『友達のとこ遊びに行ってた』



まさかとは思うが…



爆「その〈友達〉って誰だ」


『かっちゃん知らないと思うよ？弔って人』




俺の中の最悪が確定してしまった

なにもされなかったかとか言っても、Aはのほほんとした様子でトランプがとか新しい友達がとか楽しそうに話すだけだ

毎週楽しそうに出かけていたのはそういうことか

トランプ…前に言ってた新しい友達ってのが死柄木だったのか…早く気づくべきだった

聞くとほぼ毎週通っているという。あの時からしばらく経ってるからもう何度も会っているはずだ




爆「もうそいつんとこ遊びに行くな」


『やだ！なんでー？構って貰えなかったからって拗ねてるのかこのやろー』


爆「ちげぇよ！！」




本当のことはまだ言えない。とりあえず危険がないよう見守るしかないのか…

今はまだ何かされた訳でも無さそうだがいつ何があるか分からない


昔からAのことは何故か心配で心配で仕方ない

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