マイペース少女、気ままにヒーロー目指します！part2

94:考え方って人それぞれだから自分本位の考えに飲まれず、客観的に見ことが大事だぜ！ ページ48

死「A、もしも、俺が敵だって言ったら…どうする？」



突然弔がそんなことを言い出した。

もし弔が敵だったら、か。
んー、もう何回も遊びに来てたくさん話して、たまに一緒に黒ママに頼まれた買い出し行ったり。仲良しだしなぁ

もし弔が敵だったら…考えらんないなぁ
でも…




『分かんないや。けど私よく思うんだよね。敵って一括りに言っちゃうのは良くないんじゃないかって。
ただ単に何かを壊したがったり人を傷つける敵は間違いなく悪い敵だしぶん殴る！！

…けど、悪い環境下にいたり、そこにしか居場所を見いだせなかった人だっていると思うんだ。理解して欲しかった人だっているはず。なのに敵は敵。悪いやつって決めつけるのはなって。手を差し伸べ無かったのはこっちなのに、そんなの酷いんじゃないかなって』



死「……」



『自分だっていずくん達が諦めず手を伸ばし続けてくんなかったらそうなってたかもだし

だから、そのもしもが有り得たとして、ちゃんと弔の考えを聞いてからどうするか決める。手を差し伸べることもせずに突き放しはしない』




なにより、こんなに仲良くなったのに即関係絶とうとかできる質ではないしね





死「…そうか」



弔が少し、笑ったような気がした



何故かいつもより弔の機嫌がいいから荼毘くんとイタズラしかけてみたけど、普通に怒られてしまった。見誤ったか。

その後もトガちゃんとお話したり、いつものように楽しんでから帰路についた。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿





帰り道、ふと携帯の存在を思い出した。
まさかとは思ったが、悪い予感は当たるもので。



『うわぁ…』



確認するのを忘れていた日に限ってかっちゃんからの異常な量の着信履歴…

怒られるのは怖いが、仕方ないなと折り返しの電話を掛けるとワンコールどころか一瞬で出たかっちゃんは何故か焦った様子だ。


爆「お前今どこにいる！？」


『今は家に帰ってるとこ〜、そろそろ着くと…あ！みっけ！』



家の前に佇むかっちゃんを見つけた。
合鍵は持っているはずなのに中にも入らずどうしたのだろうか

とりあえず一緒に家に入ってお茶を出して、落ち着いたところでかっちゃんが口を開いた。




爆「今日も着信無視しやがったな」


『ｱﾉ…ｲﾂﾓﾊｶｸﾆﾝｼﾃﾙﾝﾃﾞｽ…』


爆「言い訳は以上か？」


『ｽﾐﾏｾﾝﾃﾞｼﾀ』





にしてもなんであんなに焦ってたんだろう





爆「今日、どこ行ってた？」





…………？

95:かっちゃんはたぶん静かなる吉田沙保里。(訳:サイレントセコム)→←93:休みの日って勉強とかで忙しいはずなのに、やる気無さすぎて逆に暇だよね。

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