第5話🌸図書室 ページ6
Aside
図書室に着いた。まだ足音が少し痛い。
神威くん「Aはいつもどんな本、読んでるの?」
どんな本だろ。いろんな本、読んでるからなぁ。
『いろんな本読んでるよ。よく読むのは推理小説かな』
神威くん「すいりしょうせつ?」
『うん。自分で推理しながら読むのが楽しくて』
神威くん「Aは推理が好きなんだネ」
『うん』
神威くんって優しい人なんだ。喧嘩強いし、ずっと笑ってるから
怖い人だと思ってた。
『神威くんは本とか読むの?』
気になったから、聞いてみた。
神威くん「あんまり読まないかな」
『そっか...』
私は少しがっかりした。まぁ、神威くんが読むわけないよね...。
神威くん「でも、これからは毎日読むヨ。図書室で、Aと一緒に」
『え...』
突然、そんな事を言われてびっくりした。でも、すごく嬉しい。
神威くん「ネ、いいでしょ?」
『あ、うん』
私は嬉しくてOKした。でも、なんで神威くんは私なんかと一緒に?
気になったけど、聞くのはやめておいた。
キーンコーンカーンコーン
神威くん「昼休み、終わっちゃったネ」
『そうだね』
神威くん「また明日、一緒に読もうネ、A」
『うん。...あ、神威くん、今日はありがとう』
神威くん「どういたしまして、また明日ネ」
『うん』
今日は神威くんがいたから楽しかったな。いつも1人だったから。
一緒に読んでくれる人ができて嬉しいな。...ってこんなこと考えてる場合じゃなかった。
早く行かないと授業遅れちゃう。
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作者名:夜のうさぎ | 作成日時:2022年3月5日 0時