みだれ髪には程遠い。【文豪ストレイドッグス】

乱れた髪 ページ17

云われた言葉の意味が、嫌でも判る。



判って、しまう。









『……ゃ、厭……』









ぞぞ、と髪の毛が疼く様な気がした。






……否、髪の毛は 動いている。








『……異能力、【みだれ髪】』









本能の儘、私はそう唱えた。









……うねうねと髪が、重力に逆らい 変形を始める。





しゅるしゅると髪が、地面を多い尽くせる程伸びる。









『……許さない……。』









きっ、と芥川を睨む。









其の時、芥川は＿＿＿＿＿＿笑っていた。









＊＊＊＊

side→芥川








……之が、首領の云っていた【異能力】か。






自分の髪を、変幻自在に操る能力。



一見すれば役立たぬ能力だが、磨けば光る。






僕の目の前の、小娘の様に。







『……許さない……』







溢れんばかりの殺気が出ている。



其れでは暗殺には向かぬ。



然し……









芥川「……死にたいと申すか、小娘。





大人しく我々に着いてくれば良い事。」







『厭。』









其の態度、嫌いではない。





僕とて、神ではないが判る。






此の、小娘には。









芥川「くく、面白い。





……受けてたとう。」









＿＿＿＿殺しの、才能がある。






〇〇〇〇〇

シリアス突入。


ご観覧有り難う御座います。

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