みだれ髪には程遠い。【文豪ストレイドッグス】

国木田は思う。 ページ12

《……あ、もしもし。

Aです。》




国木田「……A？」





昼。


太宰の奴が清掃を全くと云って良い程しないため、一時中止。

与謝野医師に頼まれていた買い出しが有ったため、そちらに移行。


……太宰を絞めるのは、其れから。



今日も何時もの如く、頗る不健康な胃を抱えつつ外へ出たところ 今に至る。




何故、Aが俺に電話を？





国木田「Aが電話なんて珍しいな。

如何した？」





《あ、あのね……

今から、【独歩お兄ちゃん】の事、迎えにいくから！！

今、ど、何処にいる……？》








……“独歩お兄ちゃん”？


然も“迎えにいく”？







国木田「……誰かに何か云われたのか？」





有り得ない。


確かに、最近Aは少し素っ気なくなって、少し寂しいとは思っていたが。

少しだぞ！！！





其の、素っ気なかったAが、いきなりこんな事を云うとは思えない。






《……あのね、乱歩お兄ちゃんが。
“無理しなくていいんじゃない”って云って呉れた。》






心なしか、Aの声が震えている気がする。









《あのね、……私ね、一寸大人になりたかった。

＿＿＿＿晶子、お姉ちゃんみたいな。


だけどね、そう云われて 無理に其れを作ったって
其れは唯の付け焼き刃で、本当の自分じゃないって思った。



……だから、私は私で居ようと思って》




国木田「A……」








《また、独歩お兄ちゃんって呼んじゃ、駄目？》







正直、驚いた。



与謝野医師が探偵社に連れてきた頃の、彼の、小さかったAが。




此処まで、考えるようになったとは。






……A、成長したな。







国木田「……良いに、決まっているだろう……！」






《……！！

あ、有り難う………》







……泣いてなんかないぞ。




俺は断じて泣いてなんかいない。









だが、１つ云われて呉れ。









……ナイスです、乱歩さん。









★＿★＿★●


何だか国木田ママが思春期の娘の成長に感動するだけの話になってしまったぞ……？？？

ん？？
んん？？


結論→深夜の更新は危険。




今回、変な回でご免なさい……。

いただきました！！！→←いただきました！！

ラッキーカラー

あずきいろ

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す