☆短編集☆〜マギ〜

ジャーファル＊誕生日 ページ50

今日この日。



他の人にとっては、なんてことない日だけれど、私にとって、この日は…




とても重要なのです。


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貴「ねぇ、ジャーファル。今日は、仕事ないんでしょ？だったら…」





ジャ「すみません、A、急に仕事が入ってしまって…。」






貴「なんで…？約束したじゃない！今日はあけてくれるって…。」







ジャ「すみません。この仕事は、このシンドリアにも関わる仕事なので……。」






貴「そう…。ごめんね、ジャーファル…。



もう、いいから……。」





ジャ「A…。」



貴「それじゃあ、仕事頑張ってね……。」






やっとこの日が来たのに…。



ジャーファルは覚えてないのかな…。







自室にもどり、ベッドにゴロンと寝転ぶ。







貴「ジャーファルのばーか…。」






Aはゆっくりと目を閉じた。




一筋の涙を流しながら…。






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A……A…。



貴「ん、ジャーファル？」





ジャ「起きてください。A。」






貴「ジャーファル…。仕事終わったの？」




ジャ「いや、まだやり残した仕事がありますよ……。









A、私と結婚してくださいますか？」









貴「ジャーファル、覚えてて…。」






ジャ「あの時は、照れて先延ばしにしてしまいましたが、今日は違います。



A、誕生日おめでとう。プレゼントは用意できませんでしたが…。」






貴「ううん、いいの、ジャーファル…。嬉しい…。今までで最高の誕生日だよ…。」





ジャ「では、返事をいただけますか？」





貴「分かってるくせに…。



ジャーファル、私をジャーファルの一番大切な人にしてください。」





ジャ「ええ。Aをきっとこの世で一番幸せにしますよ。」




4年前には、二人とも照れて言い出せずに、ジャーファルが私が二十歳になったらって言って…。






少し、年の差はあるけれど、そんなことは関係ない。







私だけじゃなく、ジャーファルも幸せになってね…。

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