黄金の幼馴染は女神3

俺の好きな朝:SG ページ24

『起きて。あっぱ。』


俺、子供持った覚えねえんだけどな。


ゆさゆさと揺らされる体に思わず頬が緩んでしまうからほんと勘弁してほしい。


あっぱと呼ばれるのはいつからだろう。


ああ。そうだ。


俺が過労で倒れたとき。


父親と俺を重ねたときからか。


倒れた日、一日中俺の側に居たんだっけ。


その時の必死さを想像したら笑えてくる。


俺が目を覚ましたとき、確か、俺言ったんだよな。


「あー。死んだかと思ったのに。」


我ながら病んでんなーって思うけど、まあ。あの言葉が聞けたし良しとするか。


『あっぱーそろそろ起きてよー。』


「んー。起きた起きた。」


『朝ごはんに行くぞー!』


「おー。」


　

　
"_私がアッパの朝になるから。そんな事言わないで。"

「ふっ、」


『なんで笑ってるの?』


「なんでもねえよ。」

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