５ tntn視点 ページ6
ーtntnサイドー
『トンにぃ…今までありがとう…。
大好きだよ…』
そう儚げに笑ったAの身体は、
そのままガクリと力が抜け、
俺の頬に当てていた腕はどさりと地に落ちた。
Aの身体が、
さっきより軽くなったのを感じる。
トン「…A？俺、魔術師になるから、Aも一緒に頑張ろうや？な？」
話しかけてもAからの返事は無い。
トン「ｯ…なぁ、A。今日のご飯はAの好物のグラタンやで…。」
Aの小さな体が段々と冷たくなってゆく。
トン「ｯ…Aｯ、Aｯ！！お願いやからｯ！！起きてやｯ…！！」
どんなに揺すっても、Aが起きることは無かった。
死後硬直が始まり、体が固くなっていく。
何時間も泣いた後、俺はAを家の近くにある湖の傍に埋葬すると、
Aの匂いがするマフラーを巻き直した。
トン「俺も…大好きやで。」
マフラーの裾に優しく口付けを落とすと
俺は荷物を用意するために動き出した。
魔法が使える者には絶対に送られてくる
Ｄ学園の入学試験の案内書。
俺も魔法は使えるから書類は届いていた。
でも、２つ年下のAをこの家で
1人にするのが不安で行かないと決めていた。
でも、Aは俺が
この学園に入学するのを楽しみにしていたようだ。
その証拠に入学試験の書類の横に置かれた鞄には
必要なものがすべて揃っていた。
用意…してくれてたんやな。
中身もバッチリや。流石僕の妹ですわ。
D学園の入学試験。今からいけば間に合うはずや。
外に出て建てたばかりの墓の前にしゃがみ込む。
トン「A。俺の事見守っててや。」
Aの墓に手を合わせたあと、
俺は今度こそ歩き出した。
Aとの約束を叶えるために。
それは、１５歳の少年には大きな別れ道となった。
死んだと思っていた義妹と二年後に再開するとも知らずに。
６ 気が狂ってやがるぜ！！＼(^o^)／→←４ 緊張感すか？ないっすね！
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兎森 めるサブ - これからもゆったりと書いていきますのでゆったりとお付き合いください！ (11月28日 14時) (
レス) id: 082a92caae (このIDを非表示/違反報告)
兎森 めるサブ - 皆さん！この小説を読んでくださりありがとうございます！なぜかログインができなくなっておりまして…。サブ垢でのコメントになりますがお許しください。皆さんのコメントは全て読ませて頂いております！いつも暖かいコメントありがとうございます！ (11月28日 14時) (レス) @page36 id: 082a92caae (このIDを非表示/違反報告)
雪狐🐾❄ - 更新ありがとうございます！！！😍💕 (11月28日 12時) (レス) id: 1adb5b9f1e (このIDを非表示/違反報告)
咲匡(プロフ) - 愛してるッッッ！！！ (11月28日 4時) (レス) id: 10512391e9 (このIDを非表示/違反報告)
宵の月(プロフ) - めっちゃ面白いです！頑張ってください！ (11月13日 16時) (レス) @page34 id: d36d425616 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：兎森 める | 作成日時：2023年5月22日 15時
