ヤンデレ06 ページ6
Aside
私は授業のチャイムを無視して…
『悠翔…いる?』
保健室に行った。
「あ、A。来てくれたんだ」
もちろん、悠翔がいた。
私は悠翔が座ってるところの
向かい側のソファに座った。
あれ…?
『先生はどこにいるの?』
保健室の先生は、ここにはいなかった。
「あー、出張だって」
え…2人きりなんて怖いよ…
なにされるか、わかんないもん。
「それよりさ…」
『な、なに!?』
悠翔が私のほうへ近づいてくる。
私は固まってしまい、立つこともできず
近づいてくる悠翔を
見つめることしかできなかった。
「なんで男子と話してたの?」
目の前に立つ悠翔を
黙ったまま見つめていた。
なんのことを言っているのか
理解ができなかったから。
「今日の朝、男子と話してたよね?なんで?」
『えっと…それは…』
まさか、流星と話しているところを見ていたの?
どこで…?だって周りには…
悠翔なんていなかったのに…
「ねえ、なんで?俺のこと嫌いになった?」
嫌いじゃない…けど…
『流星は友達だもん。話すくらい別に良いんじゃ…』
「良くねえよ!!!」
≪ドンッ≫
『痛っ…ゴホッゴホッ』
お腹を蹴られた。痛いよ悠翔…
「ねえ、痛い?」
痛いに決まってるでしょ?
「Aが俺以外の男子と話さなければ良いことだろ?」
『ごめんなさい』
なんで私が我慢しないといけないの…?
「それで良いの。俺以外の男子と話すな」
言うことを聞かないと
また怖いことをされるのはわかってる。
『でも…少しくらいは…』
「ダメ。まだわかんねえの?」
わかるよ。
また殴るんでしょ?
また叩いて、私を傷つけるんでしょ?
私は悠翔が好き。
でも…
こんな恋愛がしたかったわけじゃない。
「俺以外の男子と話さないって約束して」
そんな約束守れるわけない。
悠翔は、そんなに私を1人ぼっちにしたいの?
だけど今は
『わかった。約束する』
「うん。約束だからな」
悠翔は笑顔になった。
さっきの怖い顔は別人なんじゃないか。
そう思うほど、美しい笑顔。
最初はこの笑顔に惹かれた。
今は…恐怖にしか感じない____
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叶希夏 - なんかうさぎ系男子じゃなくないすか? (2020年8月22日 0時) (レス) id: 5a5ed3b2d6 (このIDを非表示/違反報告)
りーにゃん(プロフ) - 面白いです!ですがうさぎ系とは兎が寂しすぎたり、ストレスがかかったりすると死んでしまうのをイメージしたいわばメンヘラだとおもいますよ! (2017年8月26日 2時) (レス) id: b319beb694 (このIDを非表示/違反報告)
まつば(プロフ) - うさぎ系ってヤンデレじゃないですよ。あ、面白かったです(( (2017年8月25日 16時) (レス) id: ac43b4a83f (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん - とても面白かったです! (2015年10月20日 20時) (携帯から) (レス) id: 50a9068037 (このIDを非表示/違反報告)
はしもと(プロフ) - 状況が、凄かった!! でも面白かったです。 (2014年10月25日 21時) (レス) id: 6aaffcf685 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みう | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novebl/
作成日時:2014年4月30日 21時