私は君のことが好きだけど君は僕を別に好きじゃないみたい。【あほの坂田】 (ページ10)

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第０章　エピソード３ページ10

いつもの公園。

いつものベンチ。

そこには彼女がいて・・。

『あれ・・・』

いつものようにベンチの前に立つ。

彼女がいない・・。

どうして・・・？

公園のあらゆるところを探す。

でも

彼女はいない・・。

『どこに・・いるの・・・』

もしかして・・

もうここにはいない・・？

昨日はあんなに笑ってたのに・・。

やっぱり・・

引かれた・・?

どうして・・。

おいていかないで・・・・。

俺を

一人にしないで・・。

これ以上

俺を

苦しめないで・・・。

胸が痛い。

なんだろうこの気持ち。

ズキズキする・・。

今までに感じたことのない傷み。

ああ・・・。

解った。。

俺。。

寂しいんだ。

悲しいんだ。

彼女の優しさ。

彼女の笑顔。

彼女のぬくもり。

彼女の存在。

その全てが欲しくて。

ただ・・・

彼女と笑っていたくて・・・。

こんな感情を

なんていうんだろう。

こんなこと

思った事も・・

思われたことも・・

無くて。。

ただただ。

悔しかった。

この気持ちを

言葉に出来ないなんて

伝えられないなんて・・・。

それでも

彼女に届いて欲しくて・・。

『由依ちゃん・・。』

大粒の涙を流しながら
ベンチの前で

彼女の名前を呼んだ。