第０章 エピソード１ ページ8
「＿＿と。＿うと。ゆうとっ」
近くで誰かが・・呼んでる・・・・・？
『ん・・・誰・・・？』
「大丈夫・・・？私は___」
『あぁ・・。大丈夫・・・っ・・イタッ・・・』
体にはたくさんの傷。
そうか。
俺・・・いじめられてたんだ・・。
『大丈夫・・・・』
そうはいったものの・・
体が重い・・・。
「大丈夫じゃないでしょ・・・」
そういって彼女は俺のことを支えた。
まさか女の子に助けられるとか・・・・・
情けなっ・・・・・。
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『本当に・・ありがとう・・。』
彼女は俺の怪我を手当てしてくれた。
本当に情けない。
「またなんかあったら来て。守るから。」
彼女は無邪気に笑った。
『いや・・お前女じゃん・・。』
「私強いから大丈夫っ」
『なんだよそれ・・』
いつのまにか俺は笑っていた。
笑ったのって・・・
いつ振りだろう・・・。
昔過ぎて・・忘れた・・・
でも
今は笑えている。
その事実があるってことが
嬉しかった。
『ねぇ。お前さ。』
『俺がいじめられてる理由とか・・気にならないの・・？』
ふと疑問に思った。
こんなにも助けてくれてるのに
何で聞かないんだろう・・・って。
「うーん。なんか気なるけど・・聞いたらだめ・・って感じの話じゃん・・？」
困った顔で俺の顔を覗き込んだ。
『いいよ・・。話しても・・。』
いままであんまり話そう・・とは思わなかった。
でも・・彼女には言っても良い・・そう思えた。
「いいの・・・？」
『うん・・。』
いや・・本当は聞いて欲しかったのかも知れない・・。
誰かに話して・・・
心に余裕が欲しかったのかも・・・。
そう思いながら
理由を話すために
口を開いた。
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作者名：。せいら。 | 作成日時：2018年1月10日 0時
