放課後の彼 (ページ7)

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─綾小路side─（後日談）ページ7

Aにオレの気持ちを伝え、Aと付き合い始めた後......

未だにオレのことを名前で呼んでくれないAにオレの名前を呼ぶように勧めたが、その目には恐怖が滲(にじ)んでいた。

綾小路清隆「(オレを恐れている？)」

綾小路清隆「(...圧が強すぎたか)」

オレはさっきの発言を取り消そうと口を開こうとすると、Aの男友達がオレたちの前に現れた。

マサト......Aを特別気にかけているのか、癇(かん)に障る言葉を平然と言ってのけていた。

その言葉も行動も気に食わなかったオレは、マサトに釘を刺してから Aを人気のない場所へ連れ込んだ。

「綾小路くん、どうしたの──」

綾小路清隆「(あいつは名前呼びなのに、なんでオレだけ苗字止まりなんだ？)」

その瞬間、今まで感じたことのない気持ちにオレは制御ができなかった。

綾小路清隆「(Aがあいつに触られたところ......あいつの言動......Aのオレに対する態度...)」

綾小路清隆「(...何もかも、気に障る......)」

そう思ったオレはいつの間にか、Aを壁に押し付けていた。

...今、Aはオレのことしか見ていない。

その事実にオレは少し落ち着いてから、Aを抱きしめた。

綾小路清隆「A、オレたちが恋人関係にあるなら...接触行動も必要だよな？」

「へ...」

呆然としたAの口に顔を近づけると、そのままオレの口を触れ合わせた。

「！」

顔を離すと、Aは自分の顔を赤くさせたままオレを見つめた。

綾小路清隆「(そうか......これが恋人にだけ見せる、特別な表情なんだな)」

そう考えたオレは、Aの色々な表情を見たいと思う自分の欲望のままに Aの息が切れるまで接触行動をした。

終わる頃にはすっかり呼吸が乱れたAを立ち上がらせてから、オレは再びAを逃がさないように固く抱擁をしたのだった。