放課後の彼 (ページ17)

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─龍園side─（後編）ページ17

数日後、Aの教室に向かっていると前にすれ違ったやつらが前から来た。

男2「今回のはちょっとヒヤヒヤしたな」

男1「怪我はしない程度の段差から突き落としたから大丈夫だって」

男2「それもそうかー。次はどうするんだ？」

男1「他のやつらに気づかれないように、傷跡でもつけるか」

男2「エスカレートしてんなぁ、なんでそこまでしていじめるんだよ？」

男1「そんなの...あいつの反応が最高だからに決まってるだろ」

男2「性格悪ぃー」

龍園翔「(またこいつらか)」

いじめる"だけ"の行為に何が楽しいのか理解できないまま、Aの教室に向かった。

その移動する最中で俺は階段付近に来ると、Aの後ろに回った。

「あ...あの......龍園くん...？」

こっちを見るAの瞳には、恐怖が滲んでいた。

それを見た俺は確信してから放課後、やつらを呼び出した。

廊下ですれ違っていた男どもに、Aにしたことを聞くとあっさりと認めた。

龍園翔「お前らがあいつにしようとしてたことを倍にして返してやるよ」

龍園翔「まァ...俺は表面的にお前らを傷つけるが」

そのときの俺は怒りに身を任せていた。

静かになった男を見たあと、もう一人に目をやると恐怖に歪んだ顔で俺を見ていた。

龍園翔「お前はあとだ。」

そう吐き捨てたあと、今度はAを三日後に呼び出した。

──俺にこのことを隠していた真意を聞き出すために。

だがAから理由を聞いた俺は、こいつに危害を加えたやつは一人残らず消すことにした。

男2「ヒッ...ゆ、許してくれ！！あれはほんの出来心だったんだ！」

龍園翔「どっちにしろAに手を出したことに変わりねェだろ？」

龍園翔「あいつに近づいた時点で、お前はこうなることが決まってたってわけだ。」

男2「たっ...助けてくれ！」

龍園翔「そいつァ無理な願いだな」

龍園翔「俺の所有物を傷つけたんだ、当然の報いだろ？」

辺りが再び静まり返ると俺は高笑いをした。