いっくん ページ8
樹 side
「好きです！付き合ってください！」
もう何度目だろう、知らない人からこの言葉を聞くのは。思わず溢れそうになるため息をぐっと飲み込んで、頭の中にAの顔を思い浮かべる。
樹「ごめん、俺大事な子いるから」
そう言うとじわりと涙を目に浮かべる目の前の女の子。うわ、めんどくさ。正直A以外の女に興味なんてないし、泣かれたって面倒だと思うだけなんだけど。
「それ、って…神谷さん？」
樹「え？あぁ、まぁ…」
知ってんだったらなんで告白してきたんだ。呆れそうになるのをこらえて答えるとついに泣き出した女の子。そのまま泣きながら走り去られて、俺はその背中を見送るしかできなかった。
「……ん、いっくん？」
樹「え？あ、ごめん」
「大丈夫？ぼーっとしてたけど…」
そう言って俺を見上げるAは俺よりもずっと背が低いせいで自然と上目遣いになっていて、ドクンと心臓が鳴る。他の女なら何ともないのに、どうしてこうAの全てに反応してしまうんだろう。
樹「ごめん、大丈夫だよ」
「そう？ならいいけど…」
そう言ってAが俺から視線を外した瞬間、バシャッという大きな音とともに俺たちに降りかかる大量の水。
「っつめた………！」
樹「A！！大丈夫！？」
「大丈夫…いっくんこそ、」
「…ねえっ藤原くんも一緒じゃん！」
「っやばいよ！！」
全身びしょ濡れになった俺たちの真上から聞こえてくるヒソヒソと話す甲高い声。バッと声のする方へ向けば、朝俺に告白してきた女とその友人らしき女。
……あぁ、そういうことか。
「っくしゅん！！！」
樹「A、こっち」
寒そうにするAにハッとして、そのままAの手を掴んで保健室へと歩き出した。
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あや - 読ましてもらってますこれからもがんばってください！！！！！！！！！！！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 674af23c92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 佐野慎さん» ありがとうございます！わたしもまことくん推しでついまことくん贔屓になるのでぜひまこ推しの方に読んでいただきたかったので嬉しいです、、！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 狼さん» ありがとうございます、、！これからも守られますよ〜〜！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - さくらさん» お返事遅くなりました、、ありがとうございます！これからも更新頑張ります！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
佐野慎(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！まこっちゃあああん(推し)！！無事であってほしいです…！急なコメント失礼しました笑。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: eb52afa9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺこ | 作成日時：2019年8月31日 13時
