初めて ページ46
、
さっきよりも長く重ねられて、息が苦しくなって思わずまこの胸を叩くと一瞬離れてまた重なる唇。角度を変えて何度も重ねられて、恥ずかしくてどうにかなりそうなわたしとは正反対にまこは後頭部に回した手でわたしの頭を優しく撫でたりしてて余裕そう。
「んっ、ま、こ、やっ…」
慎「っ、ごめ、苦しかった？」
「そうじゃない、けど…」
慎「…けど、なに？」
「わ、たし、まこと違って、は、初めてだからっ…」
きっと真っ赤になっているであろう顔を手で隠しながらそう言うと、顔を覆っていた手を引っ張られてまこの腕の中へ閉じ込められる。
慎「Aさ、バカだよな」
「ばっ…なんで！？」
慎「言っとくけど俺だって初めてだから」
「う、嘘！だってわたしなんかより余裕だし、」
慎「…おまえが可愛すぎるから悪いんだろ」
「は、…」
慎「だから、Aが可愛すぎるから我慢できないって言ってんの」
至近距離で見つめられて低い声で囁かれて、きっと今わたしの顔は今までにないくらい熱くなってる。恥ずかしくてまこの顔を見られないでいるわたしをみてまこが笑いを堪えるように小さく笑った。
「な、なに！？」
慎「いや、面白いなと思って」
「…ばかにしてる」
慎「別にしてねえよ」
してないって言うけど明らかにおかしそうに笑うまこに、むっとしてそっぽを向くとぽんとわたしの頭を撫でるまこの大きな手。わたしの、大好きな手だ。
慎「今日、泊まってく？」
「え、」
慎「…なんてな、じょーだん」
「な、なにそれ、」
慎「今日は逃がしてあげる」
今日は、と言ったまこの真意がわからなくて首を傾げてるとふっと笑ったまこが触れるだけのキスをわたしに落とした。
慎「…今日はここまで、な」
そう言って大人っぽく笑ったまこの言いたいことがわかって焦るわたしを見てまたおかしそうに笑ったまこ。「送る」とわたしの手を取るまこの手を、わたしもぎゅっと握り返した。
、
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 595人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「THERAMPAGE」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あや - 読ましてもらってますこれからもがんばってください！！！！！！！！！！！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 674af23c92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 佐野慎さん» ありがとうございます！わたしもまことくん推しでついまことくん贔屓になるのでぜひまこ推しの方に読んでいただきたかったので嬉しいです、、！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 狼さん» ありがとうございます、、！これからも守られますよ〜〜！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - さくらさん» お返事遅くなりました、、ありがとうございます！これからも更新頑張ります！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
佐野慎(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！まこっちゃあああん(推し)！！無事であってほしいです…！急なコメント失礼しました笑。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: eb52afa9d0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぺこ | 作成日時：2019年8月31日 13時
