生きる理由 ページ44
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慎「この間、俺意識戻んなかったときあったじゃん」
「……うん、」
慎「…殴られて意識がなくなるまでの一瞬、俺このまま死ぬのかなって思った」
この間、まこがわたしを庇って守ってくれたときの話。あのとき、わたしもずっと怖かった。まこが目を覚まさなかったら、って。
慎「本当はさ、それでもいいかなって思ったんだよ」
「っそんな、！！」
慎「まあ母親からも産まなきゃよかったって言われてたくらいだし、俺だって好きで生まれたわけじゃないって思ってたし。でも意識手放す瞬間に思ったんだよ。…だめだ、Aをおいていけないって」
その言葉を聞いた途端、思わず顔を上げると優しく笑うまこと目が合った。……なに、それ。まこは自分の人生を、自分の未来を諦めかけたときさえ、わたしのことを考えたの？
慎「…母さんに産まなきゃよかったって言われるたびに俺に生きる理由くれたことがあって」
「…うん、」
慎「何だと思う？」
「……なに？」
ふっと笑ってわたしの手を握ったまこは、見たことないくらい優しい顔をしていて。思わずドキッとするわたしをよそに、まこは優しい手つきでわたしの髪を撫でた。
慎「……Aだよ」
「え…」
慎「Aが俺の生きる理由」
「なに、それ……」
慎「ちゃんと言わなきゃわかんない、か」
困ったように笑ってわたしに向き直したまこはなんだか緊張してるように見えて、わたしまで緊張してくる。まっすぐわたしを見つめるまこの瞳が知らない人みたいで、手が震える。
慎「…好きだよ」
「え、…」
慎「Aのことが好き。仲間としてじゃなくて、1人の女の子として」
その瞬間気づけばわたしの頬に涙が流れてて、まこの指がわたしの頬を撫でて涙を拭う。この涙が嬉し涙なのかなんなのかわからないけど、わたしの涙を拭うまこの手が心地いい。
「……ま、こ、っ」
慎「ん？」
「わ、たし、も…すき、っ」
慎「ふは、知ってる」
泣きながらすきと言うわたしを、まこは優しく笑いながら抱きしめた。
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あや - 読ましてもらってますこれからもがんばってください！！！！！！！！！！！ (2019年9月29日 13時) (
レス) id: 674af23c92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 佐野慎さん» ありがとうございます！わたしもまことくん推しでついまことくん贔屓になるのでぜひまこ推しの方に読んでいただきたかったので嬉しいです、、！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 狼さん» ありがとうございます、、！これからも守られますよ〜〜！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - さくらさん» お返事遅くなりました、、ありがとうございます！これからも更新頑張ります！！ (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
佐野慎(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます！！まこっちゃあああん(推し)！！無事であってほしいです…！急なコメント失礼しました笑。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: eb52afa9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺこ | 作成日時：2019年8月31日 13時
