検索窓
今日:1 hit、昨日:9 hit、合計:210,700 hit

泣き虫 ページ29






「ふ、ぇ、…ま、こ……っ、」
壱「慎、……!」
樹「まこっちゃん、」
北「よ、かった……」
翔「お、まえ…っ、このばかやろ、…」


涙が溢れて止まらないわたしと、安心したように息を漏らしずるずると力が抜けていくみんな。よかった…本当に、よかった…


慎「みんな…心配かけてごめん」
北「ほんとだよ!ばかー!」
壱「も、俺…安心して心臓痛なってきた…」
樹「いや、なんで?笑」
翔「あー…安心した…」


まこが目を覚まして安心したからかさっきまでの張り詰めた空気が嘘のように一気に和らいだ。先生を呼びに行ってくる、と病室を出ていくほくちゃんを見送ってまこの方へ向き直す。


慎「……A、なに泣いてんの」
「だ、って…っ、」
慎「ふは…、めちゃめちゃ泣いてんじゃん」


涙が溢れて止まらないわたしをみて笑うまこがそっと手を伸ばしてきて、そっとわたしの頬を撫でた。そのままわたしの涙を拭うまこの手つきが優しくて、触れられた頬にまこの温もりが伝わってきて、安心感からかまた涙が溢れる。


慎「…なんなの、めっちゃ泣くじゃん、笑」
「ふ、だって…っ、まこ、…ずっと起きないから、っ」
慎「……俺が死んじゃうかと思った?」


まこが意識を失ったあの日からずっと思ってた。もし、このまままこが目を覚まさなかったら、って。怖くて、胸が痛くて、そう思うたびに泣いてた。…こわかった。


慎「………ばーか」
「っ、………、」
慎「俺がおまえを置いて死ぬわけないじゃん」



" こんな泣き虫で弱虫なA置いて死ねない "


そう言ってわたしの髪を耳にかけてまた頬を撫でるまこはすごく優しい顔をしてて。わたしの頬を撫でるまこの手に自分のを重ねると、だいすきなまこの温もりに包まれてるような気がした。







変化→←目を覚まして4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
595人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あや - 読ましてもらってますこれからもがんばってください!!!!!!!!!!! (2019年9月29日 13時) (レス) id: 674af23c92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 佐野慎さん» ありがとうございます!わたしもまことくん推しでついまことくん贔屓になるのでぜひまこ推しの方に読んでいただきたかったので嬉しいです、、! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 狼さん» ありがとうございます、、!これからも守られますよ〜〜!! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - さくらさん» お返事遅くなりました、、ありがとうございます!これからも更新頑張ります!! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
佐野慎(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!!まこっちゃあああん(推し)!!無事であってほしいです…!急なコメント失礼しました笑。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: eb52afa9d0 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぺこ | 作成日時:2019年8月31日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。