ほくちゃん ページ4
北人 side.
北「A、何にする?」
「ん〜…ほくちゃんは?」
今日は珍しくAと二人で校内を歩く。ていうか、自販機に誰が行くかってじゃんけんしたら見事に負けちゃったA。でもこんなガラの悪い学校内をA一人で歩かせるわけにいかないから俺が付いてきたってわけで。
北「俺マンゴーにしよ」
「あ、おいしそうだね。わたしもそうしよっかな」
北「いいね、おそろいにしよ」
「ふふ、ジュースでお揃いって」
他の4人の分のジュースも買って歩き出す。ふざけて翔平の分はアンパンマンのジュースにしたら、Aがけらけら可笑しそうにわらっててつられて俺もめっちゃ笑っちゃった。
「あれ、今日は2人かよ」
北「………なんか用?」
「しかも吉野と女じゃん。楽勝だろ」
「っ…ほくちゃ、」
北「…A、大丈夫だから」
ニヤニヤしながら俺たちに近づいてきたのは、数日前も俺たちに喧嘩を売ってきて負けて帰っていった奴ら。と言っても、そのときも俺は喧嘩に参加してなかったんだけど。
「こいつらボコったら他の奴ら手出しできねえんじゃねえ?」
「それいーじゃん。やっちゃおうぜ」
ギャハハって下品に笑う奴らをギロッと睨む。そんな俺の制服をぎゅっと掴むAに気付いて、手を握ってもう一度大丈夫、と言う。…あんまりAの前で喧嘩したくねえんだけどな。
北「あんまり遅くなったらあいつらに怒られんの俺だからさ、手短に頼むわ」
「っこいつなめやがって…!やれ!」
そう言って殴りかかってくる奴らをかわしながら反撃する。あ、俺久しぶりにこんな大真面目に喧嘩してるかも。呑気にそんなことを考えてたら後ろから「おい!」って汚い声と、Aの怯えた声が聞こえてピタリと体が止まる。
「この女がどうなってもいいのかよ!」
北「はあ…」
「ほ、ほくちゃ、」
北「………Aから手離せよ」
「やっぱりお前らの弱点はこの女なん、」
北「…手、離せって言ったの聞こえなかった?」
「っ………、」
いつもよりもずっと低い声で、Aを掴む男を睨み付けるとビクッと震える男。一瞬のその隙をついて男を殴り飛ばしてAを抱き寄せる。
北「大丈夫?怪我は?」
「へ、いき…」
小刻みに震えてるAの手をぎゅっと握りしめる。辺りを見ればいつのまにか全員倒れてて、久しぶりにした喧嘩に一気に疲れた。
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あや - 読ましてもらってますこれからもがんばってください!!!!!!!!!!! (2019年9月29日 13時) (レス) id: 674af23c92 (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 佐野慎さん» ありがとうございます!わたしもまことくん推しでついまことくん贔屓になるのでぜひまこ推しの方に読んでいただきたかったので嬉しいです、、! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - 狼さん» ありがとうございます、、!これからも守られますよ〜〜!! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
ぺこ(プロフ) - さくらさん» お返事遅くなりました、、ありがとうございます!これからも更新頑張ります!! (2019年9月16日 22時) (レス) id: 73513cd31a (このIDを非表示/違反報告)
佐野慎(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!!まこっちゃあああん(推し)!!無事であってほしいです…!急なコメント失礼しました笑。 (2019年9月15日 20時) (レス) id: eb52afa9d0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺこ | 作成日時:2019年8月31日 13時