二人の護る者 ページ26
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包帯と湿布の貼られた傷だらけの体
その隣を歩いていた神兎は足を止めた。
それに気づいたAは、後ろを向く。
「どうしたの、神兎」
神兎は目を伏せた。
Aは暫く黙っていた。
そして、口を開く。
「下を向くのは好きじゃないんだ。自信がないと思われちゃうから。」
お前は何で下を向いてるの?
下を向いたまま何も答えない。
「別に、無理についてこなくていいよ。」
神兎は、その顔を見ることはない。
「良い機会だ。元の生活に戻りなよ。」
以前見たことがあった。
それまで綺麗だった自然の場所が、グチャグチャになっていたのを。
それを神兎が悲しそうな瞳で見ていたのを。
きっと、神兎は護っていたのだと思った。
Aと同じように、かけがえのない大切な何かを。
神兎が顔を上げた時には、そこにAはいなかった。
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宇宙 - 凄い面白いです!おススメします! (2019年11月24日 18時) (レス) id: 851b2213db (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - あお果実さん» ありがとうございます!そう言ってもらえると、とても嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2019年3月6日 20時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
あお果実(プロフ) - とても面白いです!これからも応援してます(*´∀`) (2019年3月6日 16時) (レス) id: 11c4dc89d1 (このIDを非表示/違反報告)
黒金 - momoさん» ありがとうございます!私も、こうして見ると何だかしみじみとしてしまいます・・・・。小さい頃から壮絶な人生送ってますよね・・・・。これからも更新がんばります! (2019年3月3日 23時) (レス) id: 16e0ec3fb6 (このIDを非表示/違反報告)
momo(プロフ) - 初めまして!銀魂の成り代わり小説少ないし、神威の成り代わり見た事無かったので書いてくれて嬉しいです!!こうやってみると神威恵まれ無さすぎて推せに推せる.......。これからも更新楽しみにしてます。無理をしない程度に頑張って下さい( *˙ ˙* ) (2019年3月3日 22時) (レス) id: afb06b4870 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒金 | 作成日時:2019年2月23日 22時