想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ7)

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『消太さん！！次！どこ行きますか！！』

「待て。俺が押してんだから急がすな」

外出許可がおり相澤の休みの日

車椅子を押しながら外に出た

外と言ってもデパートとかではなく日当たりのいい公園や海を回っているだけ

それだけでも楽しそうだった

『ん～～！あっ！屋台の匂いがしますね？』

「どっかでお祭り何じゃないか？夏も終わりだしな」

行きましょ！とはしゃぎながらいい車椅子を押していくと小さな夏祭りのようで屋台もそんなになかった

「何が食べたいんだ？」

『そうですね～……わたあめ！』

「はいはい。お嬢さん」

『お嬢さんの年じゃありませんから！』

そう言いながらわたあめを一つ買い食べさせるために人気のないベンチに腰を下ろした

「甘いな…」

『ちょ！何先に食べてるんですか！私にも！』

あーと口を開きながらわたあめが口に入るのを待っているAの姿に思わず笑ってしまった

口に入れるとぱあぁぁという効果音がついたかように幸せそうな顔をした

『やっぱり美味しいですよね～！』

「甘いの好きなのか？」

『はい！でも病院では出してくれないので…』

「じゃあ今度行く時はなにか甘いものを買ってく」

『ほんとですか！！？？シュークリーム！！あっ、ケーキでも！』

わたあめも食べ終わりそろそろ病院に帰る時間になり車椅子を押し出す

その間にもまたどこに行きたいか

なにが食べたいのか

いろんな話をした

『今日はありがとうございました』

「あぁ」

病室に帰り車椅子から横抱きにしてAをベットに戻した

『動けなくなってから外に出るのも諦めていたんで嬉しいです！』

「また連れてくよ」

『消太さん…なんで私にそんなに優しいんですか…？』

「……」

なんて答えればいいのかわからなかった

単純に話すのが楽しかった、気になったからという理由でもよかったが自分が納得していなかった

『こんな体になって……私何回も死のうとしたんです…』

「あぁ」

『あぁって…リカバリーガールに聞きましたか？』

「すまん…」

面会時間なんてもうとっくに終わってはいたがいつものように椅子に座って話を聞くことにした

『最初は腕も使えたんです…でもどんどん力が入らなくなってもう上がりません……もう人の介護なしで生きていくしかなくなって……

なんで神様は私を生かすんでしょう……』

これがAの悩みだった

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