想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ6)

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6通目ページ6

『消太さん？』

「あぁ遅くなった」

あれから毎日とは行かなかったが暇な時、仕事終わりにAの元に寄る習慣がついた

変わったことといえば名前で呼び合うようになったこと

こんなに沢山あっているのに他人みたいっ！とAがいいそうなった

『今日は何の話を聞かせてくれるんですか？』

この病室に来てすることといえば話をすること

最初こそ質問攻めだったりしたが最近は自分たちの日常

何気ないことを話すだけだった

「腕のリハビリ。頑張ってるんだってな」

『はい！いくらもう動かないって言っても少しは希望を持ちたいですし！」

張り切りながらそういうが結果はない

頭を打った衝撃と言っていたが違う

「体調は？」

『良好です！怪我人扱いはいいですけど病人扱いは嫌です！』

「実際病人だろ」

『そうですけど……でも私は強いですから！』

Aはいつも笑顔で前向き

その元気はどこから来るのかと聞いた時は相澤がいつも会いに来てくれるからという答えだった

『私もこんなんじゃなかったら……』

「何かしたいことでもあったか？」

『もう1度外を歩きたいなって』

夕日の暖かさを感じたのだろう

少し寂しそうに外を見る仕草をした

「車椅子なら…」

『車椅子？』

「外出許可とかあるんだろ？車椅子なら外連れてってやるよ」

『ふふっ…目が見えない私をですか？』

「お前が出たいって言ったんだろ」

『だってずーーーっとベットの上って退屈何ですよ？』

「あぁ。知ってるよ」

そう言って動かないAの手を握りしめた

『消太さんよく私の手。握りますよね』

「ここにいるよってことだよ」

帰りに受付に行き外出可能かと聞くと少し驚いた顔をされたがすぐに降りた

車椅子も病院で貸してくれるということでその事をAに伝えるようにも伝えた

Aに会ってから変わったことといえばあまり無い

だけど不思議と心にゆとりができた気がした

「あんたまだAのところ言ってるようだね？」

「あぁ。まぁ」

「A……って女か！？イレイザー！！」

「お前は女に食いつくな」

マイクと二人で廊下を歩いているとたまたまリカバリーガールに会った

「最近会いに行くといつもあんたのことを話してね、少し元気になったようにも思えたよ」

「それなら良かったです」

「あんなんだからね……あの子も悩みはあるから聞いてやってね」

そういうリカバリーガールの顔は少し悲しげだった

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