想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ4)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:94,476 hit

4通目ページ4

「相澤消太…そう言えばわかるか？」

恐る恐るそう聞いてみると少し黙ったが

『えぇ！？なんで！！！嘘！？信じられない！あっ、どうぞ椅子に！多分そこに！』

驚きの声を出したあと嬉しそうな声をし近くにあった椅子に座るように言われ素直に座った

「お前にいくつか聞きたいことがある」

『あっ、はい！』

「俺が来たのはリカバリーガールに聞いた」

『リカバリー………あぁ！先生と知り合いなんですね！』

「お前は何も出来ないと聞いた。まずなんでこの病院に入院している」

声色を変えずにそう聞くと急に黙りだし下を俯いた

『見ればわかるとおり……体が動かないんです』

「あぁ。大体は予想ついた」

『流石です…あと……

目が見えないんです』

そう言って入ってきた時から閉じていた目を開けると色がなかった

なんでだと聞こうとしたが時間は有限

「なんで手紙がかける」

『手紙は個性って言ったじゃないですか』

「意味がわからないと言っている」

『少し難しいかもしれませんが、言ったことことが紙に書かれ思ったことが起きる……そんな感じです』

本当に言っていることがわからない

頭を抱えたがAからは相澤は見えていない

「なんで…俺だったんだ？」

『………誰でも…良かったんです…』

「は？」

『誰か……私と話してくれる人がって……こんな体なので外にも出られず誰ともお話できなくて…』

「……」

病室を見渡すと綺麗で誰か来ているのだと思っていたが違う

冷蔵庫を開けるが何も入っていない

座っている椅子も真新しい

誰も触っていないようだった

『手紙もそういう気持ちで書いたんです。そしたらあなたに……』

「俺が返すと思ったのか？」

『思いませんでしたよ。まさか同じ人に出しているんだとも……いつも看護師さんに読んでもらうんですけどまさか同じ人だなんて…』

「待て。読んでもらってるって…は？」

『だって目が見えませんもん』

そうだとは思っていたが看護師に手紙の内容を読まれていたのは恥ずかしくて仕方がなかった

短文の素っ気ない内容でよかったと思ったことは初めてだった

「なんで手足が動かない」

『単純に言うと病気と怪我です』

「怪我…？」

『はい。爆発に巻き込まれて足がないんです。腕もその時に頭を打ってしまった影響で』

「！？」

なんでこんなに淡々と話すのかが信じられなかった

.