想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ28)

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「あぁ…何かあった時の車椅子だよ」

「あ！そうですよね！なるほど！」

リカバリーガールの嘘に納得したかのようにまた話題がそれ話し始める

なんで誤魔化したのだろう

下校時刻が迫っているためか隣にいた男の子は話が終わると出ていった様子だった

『なんで私がいるって言わなかったんですか？』

「事務員がこんな所にいたらおかしいさね。さ、あんたもそろそろ仕事を切り上げて旦那が来るまで寝てなさいな」

額に手を当て少し熱を測ると布団をかけ直した

「あんまり無茶してるとまた入院だからね」

『困りますよ！消太さんに負担が…』

「やっぱりそのことを思っていたんだね？」

なるべく迷惑はかけたくない

そんなこと思って当然だ

だが昨日言われたのはそんなこと思わなくていい

それがストレスになっていると

「迷惑をかけて甘えてもいいんだよ？別に誰も困ったりはしない。現に仕事が出来ているだろ？」

『……』

少しだけ胸が傷んだ気がした

『消太さん……』

「どうした？」

家で学校の資料を整理している相澤の横に寄りかかるように座っていた

『甘えも時には必要なんですか？今日リカバリーガールに言われたんです』

「あぁそうだな」

『甘え……か…』

「無理になんか言わない。ただ何でも溜め込むなって事だよ」

資料を置き寄りかかるAの肩に腕を回し抱き寄せた

小さな体はすっぽりと腕に収まり少し安心感さえ覚えた

『消太さん？今日は人が多いですね？』

「あぁ……」

朝学校に行くとマスコミが校門に溢れている

廊下の窓から様子を見ているとやはり生徒がインタビューと言って捕まっている

マスコミ嫌いの相澤にとっては迷惑な話だった

「はぁ……少し止めてくるか……」

『頑張ってくださいな？』

面倒臭そうな顔のままメディアを止めに行く姿に少し笑ってしまう

仕事をしながらも外の騒がしさが目立つ

いくらオールマイトがここで働き始めて注目されていると言ってもマスコミもここまで行くとやりすぎに思えた

『先生もそう思いますよね？』

「まぁそうだね？ま、スクープとかその場の声を聞きたい気持ちもわかるね」

昼休み

リカバリーガールのもとへ行き校門に見えるマスコミのことを話していた

セキュリティがあるにしろこのままでは突破してしまう

と思った時

ーセキュリティ3が突破されました… ーー

サイレン音とともにスピーカーから流れた

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