想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ27)

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「迷惑だなんて誰も思っていない…お前のことが心配なだけなんだ…」

『……っ』

「大丈夫。仕事もしっかりやっているし、腕が少し上がるようになってから少しずつだけどやってくれてることは多い。むしろ感謝してる。」

自分を少し自虐しすぎたのかもしれない

車椅子でしかも個性が口に出す。さらに腕も使えないという周りに迷惑しかかけない自分

知らぬ間に自分を追い込みすぎたのか

『消太さん？ごめんなさい……これからはあんまり迷……心配もかけないようにしますね！』

「あぁ」

『だから……今はその……』

「迷惑でも心配でもかけろ」

『はい…』

そう言って横にしてもらい点滴が終わるのを待った

『私もう全然大丈夫ですよ！』

「だめだ。今日はここにいろ。仕事するならここでやれ」

朝。

連れてこられたのは保健室

事情を話したリカバリーガールには病院にいた時のように怒られた

『でも保健室は利用する人も多いですし…』

「いいんだよ？ベットで休む子何かそうそういないからね」

そう言われては居ざるを得なくなり居座ることにした

「熱は？昨日点滴打ってからまた寝られたかい？」

『はい！全然もう大丈夫です！』

書類に目を通しまた資料を作成していくという作業が始まる

あっという間に時間はすぎ午後

仕事がひと段落つき伸びをした

カーテンの向こうが少し騒がしいなと思い除くと重症の男の子が運び込まれてきた

『え！？どうしたんですか！？大丈夫ですか！！』

「しっ！起きちまうよ！！」

ちゅーーっとリカバリーガールが治療するとみるみるうちに怪我が癒えていく

その姿に感心を覚えているとドアが勢いよく開いた

『あれ…？オールマイトさん…？』

「あぁ相澤少女！」

『授業終わりですか？…って少女の年でもないのでその呼び方は……』

足がなく背が低いせいかオールマイトには最初にあった時からなぜか少女呼ばわりされるようになった

「オールマイト！またあんたは無茶をして！！」

きっとヒーロー科の生徒なんだと予想がついた

ボロボロになった生徒を横目にリカバリーガールのお説教が始まった

高校生

まだ10代という年でこんな過酷な授業だとは予想もしてなかった

「んっ……」

「起きたかい？」

カーテン越しにさっきの男の子が起きたのか話し声が聞こえた

時間は4時そろそろ切り上げようかと思い伸びをした時

「車椅子……？」

そうつぶやく声が聞こえた