想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ25)

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『今日から入ります！相澤Aです！事情があって車椅子ですが…よろしくお願いします！』

事務担当の人達と職員が集まる職員室で挨拶をすると拍手で出迎えられた

「イレイザーの奥さんだって？こんな美人どこで手に入れたんだよ！！」

「そんなの秘密ですよ」

『ふふっ…』

そんな冷やかされる会話でさえ思わず笑がこぼれてしまう

ヒーロー達しかいない職場

一般人であるのにも関わらずいてもいいのかと少し不安でもあったが話しかけてくる人みんながいい人で安心を覚えた

Aの事務の内容は主に書類の作成。以前やっていた仕事とは少し違うが容量などは一緒で安心した

事務室は職員室の隣

扉一つで職員室と繋がっている

最初個性で書類をどんどん書き上げて言っているのを見てほかの事務員の人には驚きの目で見られたりしたがそれは前の職場でも

口に出さないといけないという難点で独り言をぶつぶつと話し周りの集中力が削がれてしまうが対応もしてくれていた

「A、帰るぞ」

『あっ！はい！では！』

「お疲れ様～！」

「どうだった？」

『前の仕事とそんなに変わらないのでそんなに苦では！』

家に帰りご飯を食べながら今日のことを話す

明日は雄英の入学式

そのための準備をしたり職員は忙しく、今日はそのためのクラス名簿などを作っていた

『消太さんクラス持つんですね？確か……Ａ組！』

「あぁ…まぁヒーローの素質がなかったら全員除籍だ」

『え！？除籍！？』

その言葉に驚きを隠せなかった

素質があるかどうか初日で判断してしまうその判断力

『もしかして去年は……』

「全員除籍した」

『やっぱりですかーー！！』

その代わりと言ってはあれだったが去年はヒーロー活動をメインにしていたらしい

『今年はどうなるんですかね？』

「さぁな」

ガタンッ

『うっ………』

ある日の夜中

突然目が覚め寝ているのにも関わらず目眩を覚え思わずベットから落ちてしまった

1人では立つことが出来ないだが目眩が酷くだんだん酔ってきて気持ち悪くなってきた

「ん……A…？っっ！！どうした！？」

音に気づいたのか隣で寝ていた相澤が起きすぐに駆け寄ってきた

『気持ち悪い……』

そう呟くと急いでAを抱えトイレに駆け込み背中をさすり吐かせた

だが吐瀉物と一緒に吐いたのは

真っ赤な血だった

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