想い想われ【相澤消太】 [僕のヒーローアカデミア] (ページ21)

今日:14 hit、昨日:3 hit、合計:94,489 hit

21通目ページ21

「は？雄英？」

衝撃の一言だった

まさか自分の職場にヒーローでもないAが誘われるとは思っていなかった

「誰に誘われたんだ」

『リカバリーガールなんですけど……』

多分相澤が話したことでAに仕事の宛として紹介したのだろう

『言ったことが文字に起こせるなら仕事の幅は広いし、もし良かったら事務でも……って…』

一理あるとは思った

事務の仕事なら生徒の前には出なくて済み座ったままの仕事

おまけに同じ職場だった

「それでなんて答えたんだ？」

『あっ…一応消太さんの許可は頂いてからと…』

「………」

「ばあさん……」

「イレイザーかい…？その様子だとAから聞いたね？」

呆れたような顔で保健室に入るとリカバリーガールに察されとりあえず座りなと椅子を出され座った

「あの子が働きたいって言ったのにあんたは反対なのかい？」

「反対ですよ…体も弱い、おまけに義足ができるまでは車椅子……不安しかない」

「それでも結婚するって決めたのはあんただろ？」

言葉の返しに詰まる

一生養うつもりで結婚しようと言った

自分ひとりで頑張ればいいと思っていたがそうはいかなかった

「あんただけが頑張っても多分あの子は納得しないよ？」

「分かってます……でも…」

「あの子もあんたに会って本当に変わったんだ。ここならあんたも私もいるから家に1人なんてことは無いさね？」

「………」

ヒーローを育てる学校

そんな学校に私情を持ち込んでもいいわけがない

「まぁ、とりあえず校長と話してみたらどうかね？私から話しておくから」

「…………」

少し納得はしないがAも働けるとなると生活も少しは安定する

だがここでいいのか

学校という狭い空間

車椅子

その不安はきっと相澤だけではない。Aも然り

『１回校長先生に…？』

「あぁ…」

『その顔……消太さん不安ですか？』

なんでもお見通しのように言われる

だが実際心の不安が顔に現れていたと思った

『消太さん…私事件に合う前は一応事務の仕事もしていたんですよ？』

「は…？そうなのか？」

『多分消太さんが思ってる不安はこういうことではないと思うんですけど…仕事は大丈夫です！』

少し驚いた表情をする相澤に対してドヤ顔をするAにすこし怒りを覚えデコピンをした

「まぁ……一回校長に会うか…」

『はい！』

.